１やで ページ2
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我々国。
別名“世界の戦闘狂”。
俺はそんな物騒な国の山奥に住んでいる。
山奥は至って平和だ。自然豊かで食料には困らないし、川も近くにあるので新鮮な湧き水が汲める。動物達も仲良くしてくれるし、不便な事はない。
いやぁ、親の反対押し切ってここに住んでよかったわぁ。
ただ、山奥に住んでいて、１つ最悪なことに気付いた。
俺、寒がりやったわ。
一応四季折々あるものの、特定した冬か夏とかはあまりないのだが、山は、しかも山奥は夏は涼しく冬は寒い。
城下町は山奥ほど寒くないのでたまに降りるが、ほんまに半年に一度くらい。ほんまはあんま降りたないねんけどな…
まぁ何やかんやで今日がその降りる日な訳で。
今の季節は夏だったので城下町はいい感じの暑さのはずだ。今日は珍しく半袖短パンで行くか。
そう思い、クローゼットの奥の方に眠っていた服を取り出して着る。
『やっぱ山ん中で着ると肌寒いわ。まぁ、しゃーない。行きますか』
誰かから貰ったか忘れた(多分親)有名なサッカーのチームのロゴがついた財布と煙草、ライターを持って家を出た。
城下町に降りてから真っ先に行くのは煙草屋。あとちょっとでライターオイルも切れそうやし入れ替えて貰うついでに、ショートピースを買ってみたくなった。普段はピースと似通った匂いのハイライトのメンソールを吸っているが、試しに吸ってみたくなったのだ。
「いらっしゃいま…え、えぇ？！」
店に入るや否や、レジのとこにいたおっちゃんが驚いた様子でこちらを見る。俺、顔になんかついとる？
まぁ心底どうでもいいと思ったので、無視しておっちゃんに話しかける。
『おっちゃん、このライターにオイル注いでくれへん？あとな、250番と243番頂戴』
「あ、はい！畏まりました！！」
ここの店主はこんな感じのキャラか。覚えとこ。ま、多分すぐ忘れるやろうけど。
おっちゃんは奥へ行った。俺は珍しいもんが置いてある店の中をウロウロ見ていた。
しばらくするとおっちゃんが戻ってきて、
「えと、オイル代とこれとこれで…1263円です！」
とレジを打ち込む。その手は心なしか震えて見える。俺、そんな顔怖いんかな？
『ん』
そう一言言ってぴったり渡す。
「あ、有難うございました！」
おっちゃんは慌てたようにそう言いながら見送ってくれる。まだこんな感じに優しく接してくれるやつおんねんな。世の中捨てたもんじゃないんやな。なんか知らんけどしみじみ感じた。
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みずがみ。2(プロフ) - ぜにがみさん» 有難うございます〜！！ (2019年8月6日 19時) (
レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - 完結おめでとうございます〜。これからもみずがみ。さんを応援させていただきます〜。これからも頑張って下さい！！！ (2019年8月6日 13時) (レス) id: 417a32e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - しほさん» 有難うございます！！ (2019年8月5日 22時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
しほ(プロフ) - 完結おめでとう御座います〜！密かに応援させて頂いてました。とても魅力的なお話、いつも有難う御座います。これからも楽しみにしています！ (2019年8月5日 21時) (レス) id: 0d336d7836 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - ゆきなさん» 有難う御座います！ (2019年7月31日 7時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
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