【浦島坂田船】大好きなうらさかと大嫌いなしません

□ nine ページ9

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大量のお菓子袋の前で腕を組む私。
夜ご飯も食べ終わり、甘いものが食べたくなったので、ある分だけのお菓子を机に集めた。
これだ！と、目を見開き棒状のお菓子が入っている箱を手に取る。


｢うま……｣

｢豚になりそー。｣



せっかく甘いお菓子を食べているというのに、センラくんの辛い一言で一気に食べる気が失せた。豚とはどういう意味なのか考えたくもないが、これ以上センラくんに嘲笑われるのは癪に障るので食べるのを止めて風呂に入ることにした。





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｢豚って……そんな太らんもん私。｣




風呂上がり、そう呟いて体重計に乗る。
その数字を見た瞬間、私は絶句してしまった。
なんと、47キロをキープしていた体重が余裕で50キロ丁度に達してしまっているのだ。
これは由々しき事態だ。早急に対策を練らねば。



『豚になりそー。』



センラくんの言葉がフラッシュバックする。
いや50キロで豚になるわけがない。
……うん。鏡で見るとちょっとお腹が膨らんでるみたいに見え……
よし！ダイエットだ！目指せ47キロ！



｢豚になんかならへんもん｣



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｢あっ、Aー！アイス食べへん？｣

｢……あっ、ご遠慮します……！｣



ちょっと揺らいでしまった。

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