【浦島坂田船】大好きなうらさかと大嫌いなしません

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このリクエストは冬架@ふゆか様、兎危@ゆっ家族様、夏みかん様、ましゅまろ様から頂いたものを合わせて書いています。

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もはや日常茶飯事になっている志麻くんとセンラくんの私への罵倒。うらたくんと坂田くんはその罵倒から私を守ってくれる。私も毎日のように言われ続けているので特に気にしていない。ブスだとかデブだとかそんなのばかりだ。

｢よく飽きないよね、そんなことばっかり言ってさ｣

雑誌のページをめくりながらそう呟くとしませんはあからさまに顔を顰める。


｢事実を言っとるだけやで｣

｢そーそー、お前の行動する一つ一つが気に食わん｣


私の隣でうらたくんが｢くたばれ｣と二人に向かって毒を吐く。その後ぎゅっと私を抱きしめ、しばらくそこから動かなかった。坂田くんが今昼寝してるから甘えたくなったのだろうか。そう言えば坂田くんが起きてる時はずっと私に引っ付いているからうらたくんとそこまで触れ合ったことはない。

可愛いな、とへらっと表情を崩す。しませんの罵倒もうらたくんの可愛さの前では無効だ。どんな汚い言葉もうらたくんの可愛さで浄化されている。


｢お前さぁ……守られてばっかだよな｣


不意に志麻くんがそう言った。どきりと心臓が跳ねる。うらたくんは私に抱きついたまま眠ってしまっていた。続いてセンラくんが皮肉に言い放つ。


｢一人じゃ何も出来ひんの？｣


どくんとまたもや心臓が大きく波打つ。自分の心音がこんなに大きく聞こえるとは思っていなかった。

｢え、えっと……それ、は……｣

無駄に口を開いて抗議しようとする。おろおろしていると昔の記憶がフラッシュバックする。ああ、だめだ。こればかりはスルー出来ない。
途端に目の前がぼやけた。

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