３７文化祭前 ページ37
うだうだと時間だけが過ぎ、委員長(副だけど)の権利を行使しさくっと決めてしまおう、と固まった口を開いた時、同時に教室のドアも開いた。
「あ、カツキー」
「よっ、ヒーロー!」
途端にざわつくクラスを見てため息が出た。
担任はいない、か。いてもいなくても奴らの態度が変わるわけじゃないからどうでいいんだけどね。
取り敢えず今まで進んだことと、硬直している問題とを告げて席に座った。
「やっと座れた」
「お疲れ様Aちゃん」
出久ん、この中で一番まともなのは君だけだ。
深く腰掛けて後ろの席の出久んと談笑する。
「ふーん、決まってねーのは赤ずきんとオオカミだけかよ」
「そうなんだよなー皆渋ってさ」
「じゃあなんでコレ選んだんだ…? まあいい。居ねえならオレがオオカミやってやってもいいが」
条件がある、と前置きした。
「何かすごくイヤな予感がする」
「出久んも? 奇遇だね、私もだよ」
二人で身を縮め、静かに見守る。
「まずオオカミが死ぬっていうのが気に入らねえな」
「え?」
ま、まさか物語をお前のエゴで歪めていくんじゃあるまいな!!
「俺がオオカミなら猟師なんて返り討ちだぜ」
変えちゃったー!!
それと…、人差し指を下唇にあて視線を彷徨わせてから、意地悪そうな笑みを浮かべ、こう言い放った。
「それで赤ずきんは…コレ絶対女じゃなきゃいけねーのか? …おいA」
「げっ…それについては原則役に倣った性別を充てるように、と…」
演技で性別の違いをカバーできる人って凄いよね、と別のことを考えていた。
「そうじゃねーよ、オマエがこれやれ」
はあ?
思わず口に出してしまい急いで手で覆うが時既にお寿司…遅し。
「あ? 俺が相手じゃ不満かよ」
「そりゃまあ…」
眉を下げ勝己を見上げながら呟く。
「てめえブッコロスぞ、立候補者いねえんだから黙ってやっとけ」
横暴すぎる。嫌な予感が当たってしまった。
「ブッコロスとかもうね」
恐いわキミ。
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心街(´･ω･`)(プロフ) - 出久の個性ってsmashじゃなかったんだ、でも出久ってsmashしか使えませんよね？ (2016年10月5日 22時) (
レス) id: 6f7dab3e5b (このIDを非表示/違反報告)
爆豪緑茶＠僕アカ(プロフ) - ミントさん» ありがとうございます(^^♪頑張りますね！ (2014年11月9日 18時) (レス) id: a57d88f4d5 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - おもしろいっす！！返信頑張ってくださいっ！！応援してるっす！！！ (2014年11月9日 18時) (レス) id: 30b58f60fb (このIDを非表示/違反報告)
爆豪緑茶＠僕アカ(プロフ) - ギロスさん» コメントありがとうございます(^^♪ そうですね！もう毎週が待てませんｗこれ以上書きたいですけど規制されるのが怖い…… (2014年11月5日 5時) (レス) id: a57d88f4d5 (このIDを非表示/違反報告)
ギロス - ていうか、キスするとか男前つーか何て言うか…兎に角惚れるぜ勝己！！！！！！ (2014年11月4日 2時) (レス) id: f2f16c433e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ChocoLa♪MHA x他1人 | 作者ホームページ：http://ulog.u.nosv.org/mylist
作成日時：2014年9月23日 19時
