【HUNTER×HUNTER】ゲーマー女子の恋事情

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次の日から、Aの鍛錬は格闘技や手刀などの武術中心へと変わった。



母「違う！もっと力を入れなさい！」



貴「は、いっ…！」



格闘技の相手は、母さんか元殺し屋の女性だった



母に至っては力加減を容赦せずにAに攻撃をしてくる。



そのせいで鍛錬を始めてわずか一ヶ月でAの体は痣や怪我だらけになった。



母「A…そんなんじゃ人殺しなんて出来ないわよ？明日は実際に刃物を使って鍛錬しますからね」



貴「…」



母「今までの表仕事はよく片付けてくれたわ。これから裏仕事へ専念しましょう」



そう言って母はあの部屋へと入っていった。



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次の日、庭には大きな藁で作った藁人形があった。



母「最初はこの人形を切り刻むことからするわよ。もちろん、切り刻むといっても技術を使って…こうやるのよ」



隣にいた母が一瞬にして消えた。



そして気付いた時には藁人形の首、胸、足の順番にスパッと斬られていた。



貴「…すごい…」



母「これはまだ難しいでしょうから、とりあえず刃物で切り刻んでみなさい」



Aの手に刃物が置かれた。



ズシッと重みのある鋭い刃物。



いずれはこれで人の命を…



貴「(いや、まだ考えないようにしなきゃ。今は母さんの鍛錬に耐えることが私の仕事)」



Aはその日から言われるまま、人形を切り刻んでいく鍛錬をこなし始めた。



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〜一ヶ月後〜



貴「ハァ…！」



母「いいわよ、A。その調子」



Aは鍛錬の末、最初はついていけなかった母の動きについていけるようになっていた。



ハンター試験の時、ネテロの手刀を素早く避けれたのは、この鍛錬のおかげと言えるだろう。



母 「動きは完璧ね。じゃあA、今日はリアルな人形で鍛錬してみましょう」



目の前に置かれたのは、本物の人間そっくりな人形。ホントにリアルだ。



母「首元か心臓、それが無理なら下に入って足の腱を斬るのよ。人形は動かないから心臓か首元ね」



貴「…心臓…」



Aの呼吸が荒くなる。



人形だが、あまりのリアルさに体が拒んでいる。



貴「(無理…私には無理…)」



人形の目の前に立ったまま動かないAに母は声を張り上げた。



母「A！早くしなさい！本物は止まってはくれないわよ！」



貴「っ！」



Aは目をつぶって人形の心臓へ刃物を突き刺した。

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