56.｢遠征2日目｣前半 ページ10
＜Aside＞
昨日はカノンたちが寝た後、ほかの人間の使い魔と話をしていた。
ピクシー「…。よかったの？人間界にいる魔物は話が通じない…なんて言って…。」
エメットの使い魔のピクシーが言う。
ピクシー「貴方なら、皆言うことを聞くでしょう？」
ピクシーの言葉に少し目を細めながら言う。
A「魔物は皆が皆人間に恨みを持っていないだろうが、少なくとも人間界へ行って倒されたくないからと魔界に帰ってくる奴なんて一人もいねぇ…。自分は死んでもいいと思うほど、あいつ等の意志は固いってことだ。」
俺の言葉にピクシーが「そうね…。」と言い黙る。
すると…ピクシーはふと思い出したかのように俺に聞いてきた。
ピクシー「ミカの使い魔は本当にミカの使い魔の？」
A「…。知らねぇが…アイツは半獣だ。あれを出せるなら、AランクとかBランクの方だと思ったんだがな…。」
俺の言葉に反応したように、クレイの使い魔が言う。
ラクシア「サキュロスって、臆病って聞いてたんだけど…」
ラクシアはそう言いながら、ミカの使い魔サキュロスの方を見る。
サキュロスは何も考えていないようなそんな顔で俺らの方を見ていた。
そう考えてみれば、ミカに紹介されてからサキュロスは一言もしゃべらない…。
ただ、ついてきているだけでミカには何もなかったが、エメットやカノンクレイが危険だと思ったときサキュロスだけ動いていなかったことを思い出す。
ミカには謎が深い。
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そんなことを思い出しながら、カノンの後を追って洞窟の中を進んでいく。
クレイ「ねぇ、ミカさん。あなた弓使いなんだよね？」
クレイがミカに聞くとミカは「はい。」と答えた。
俺は何となくクレイが言いたいことが分かり、スキルのことを思い出す。
昨日のように急に敵から攻撃されたら堪ったもんじゃねぇ。
それには弓が主に使う『探索』というスキルがあったはずだ…。
今まで忘れていたが、俺も持っている。
ミカ「すみません。スキル…持ってないです。」
ミカの言葉にクレイはやっぱりっとそんな顔を一瞬だけしたが、「そっかぁー」というと、「少しきついかもね。」といった。
A「俺がやる。」
俺がそういった瞬間クレイとエメットがこちらを見た。
57.｢遠征2日目｣中半→←さんず様が描いて下さりました！！
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ナルス(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます！！ (2018年2月4日 2時) (
レス) id: 0c168f8630 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 続き楽しみにしてます！これからも頑張って下さい！！ (2018年2月3日 2時) (レス) id: 0b9483743a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナルス | 作成日時：2018年1月22日 19時
