50.｢遠征｣後半 ページ3
エメット「…。こんなかわいい子だったなんて!!」
カノン「え…?」
…。こいつは女で尚且つ可愛ければなんでもいいのか!?
エメットの言葉に取り巻きの女たちも唖然とエメットとカノンを見ている。
エメット「ねぇ！君の使い魔ってあの男だよね！」
そう言いながら俺を指さすエメット。
今日は、指を指されることが多いな…。
カノン「う、うん。」
戸惑いながらもきちんと返事をするカノン…。
それを何も言うことなく見ている俺とクレイ…。
エメットは2日前の時のようにカノンの手を取り言う。
エメット「この際君の使い魔が男で急に僕の顔を殴ってくるようなやつでも別に構わないよ！一緒にパーティーを組もう!!」
A「はぁ!?」
クレイ「えぇ!?」
俺とクレイは、思っていなかった言葉に声を出す。
エメットの周りにいた女たちもまさかパーティーを組むとは思っていなかったのか、目を見開いている。
そこからはちらほらと囁き声が聞こえてくる。
その言葉を代理したようにエメットの隣にいた女が言った。
女「え…?エメット…私たちを一緒にパーティー組まないの？」
エメット「…。まぁ、そうするのでもよかったんだけど…。君たち自分を含めて何人いると思ってんの？」
エメットの近く居る(取り巻き)女は、全員で１６人程度いる。
遠征のパーティーは４人ずつらしい。
エメット「僕が君たちのいるパーティーに入ったら、この中の１人の女の子はハブられるんだよ？」
「そのハブられるのは、誰かわからないし…僕の隣にいられるからって一人特別扱いにならないわけじゃないからね？」エメットは今までカノンたちと話していた声の温かみ(生暖かい声)はなくなり、冷たくなっている。
…。
これは、取り巻きの女たちのことを思っての言葉なのか…。
はたまた、ただ単にカノンたちと組みたいからなのか…。
せめて前者であってほしい…。
その言葉に圧倒されたのか、何も言い返せず口を開いたまま動けないようだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナルス(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます！！ (2018年2月4日 2時) (
レス) id: 0c168f8630 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 続き楽しみにしてます！これからも頑張って下さい！！ (2018年2月3日 2時) (レス) id: 0b9483743a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナルス | 作成日時：2018年1月22日 19時
