Green Bird Ⅱ (ページ14)

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君と二度目の両想いになって、二回、春が過ぎた。

あれから僕達の間に出来たルール。

隠し事は絶対にしないこと。

お互いを信じること。

これからも一緒にいられる、お守りのようなものだった。

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「わたしね、入院しようと思う」

そう告げたAの目は、真っ直ぐだった。

何かを覚悟したような。

「うん、」

それ以外、言葉が見つからなくて、

入院まであと一週間。

あの時と同じように、長野県の星空を見に行った。

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偶然にもその日は、僕達が付き合って五年目の日だった。

「最後のスピカか〜」

「 A、最後じゃないよ、また絶対見に行くからね」

「うん、またラウールと見に来よう」

「次はさ… 」

僕のとっておきのサプライズ。

「僕の、お嫁さんとして見に行ってほしい…です」

指輪を、見せてそう言うと

「っ、うっ、」

Aが泣き出した。

「えっ、え！泣かないで、！」

僕がパニックになっていると、突然、Aが僕に飛び込んできて

「っ、…私でいいの？」

って言うから、

「 Aがいいの！」

また、君にキスをした。

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