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「 A、話したいことがあって 」
久しぶりに見たAは前よりも綺麗になってるような気がした。
「 うん 」
近くの公園まで歩く時に、気づいた。
前よりも、Aの歩くスピードが遅くなっている。
今の僕には、そんなAの手を繋ぐこともできない。
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「 僕、ずっと隠してたことがあって 」
Aの目を見て、言う。
「 全部、聞いた、めめから 」
ぽつり、と話すA。
「 黙ってて、ごめん 」
「 私の方こそ、ごめん、あの時、治療の話なんて、 」
「 違う！………違う、Aは謝らないで 」
「 ……っ、 」
「 別れても、このことは話しておきたかっただけだから 」
「 …… 」
「 じゃあ、ね 」
「 ……っ、 」
なんで、Aが泣くの。
君は、もう僕のことなんて好きじゃないのに。
「 待って、 」
ベンチから立ち上がった僕の手を、Aは掴んで
「 ……ごめん 」
そう呟いた。
「 …これで、終わり？ 」
気づけば僕も、何かを口走って、気づいた時にはもう遅かった。
目を丸くしている、僕の手を掴んで話さない、君。
「 ……終わり、たくない 」
僕の目を見て、一筋涙を流したA。
「 …終わりたくないよ、 」
Aに好きな人がいたって、関係ない。
「 また、やり直せる？ 」
離してやるもんか。
そう言って、Aを抱き締めた。
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神奈(プロフ) - 死ぬほど良いですねこの小説。。。大好きです。 (2020年2月22日 22時) (
レス) id: 39da3a00d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：a.
| 作成日時：2020年2月15日 15時
