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「 …別れたの 」
そんなある日、僕の家でAがそう言った。
最初はすごく驚いた。
だって、Aと彼氏の照くん、すごく仲が良かったから。
大学生の照くんと手を繋いで買い物に行ったり、高校に迎えに来てくれたり。
偶然その姿を目撃してショックを受けたことだってあった。
「 なんで…か、聞いてもいい？ 」
僕がそう言うと、Aは「他に、好きな人ができたんだって」って悲しい顔で言った。
「その人、私の知ってる人で、凄くいい人だから、諦めがついたよ 」
この時、僕は、照くんに怒っていた。
なんで、Aにこんな顔をさせるの。
僕の方が絶対に笑顔に出来るのに。
照くんはおかしいよ、こんな素敵な人を手放しちゃうなんて。
ねえ、A、
「 僕じゃ、だめなの？ 」
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作者名：a.
| 作成日時：2020年2月15日 15時
