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4月2日
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ほぼ毎日照のお見舞いに行っていた。
もうすぐ1ヶ月が経とうとしているが、照は一向に目を覚まさない。
今日は翔太と佐久間と共に病室に入る。
そしてこの日は照が
「 …動いた 」
手を動かした。
「 照？おい、照！ 」
でも、どれだけ声をかけても
「 ふっか、 」
「 佐久間？今照、動いたよな？ 」
「 …ふっか！ 」
「 ……っなんでだよ 」
照の声は聞こえないまま。
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毎週金曜日、足は自然と屋上へと向かっていた。
ドアを開けると毎度のことのようにAがいる。
今日は、さっきの照の事があってか、 何をする気も起きない。
「 あ、深澤さん、今日早いですね 」
「 …ああ 」
「 元気、ないみたいですけど 」
「 それは、ほっといてくれ 」
「 まあ、別に私には関係ないですもんね 」
「 … 」
「 深澤さん、なんにも学んでないっすね 」
「 …は？ 」
何を言い出すかと思えばAはいきなりフェンスをよじ登り、向こう側へと立った。
「 それで、後悔したんじゃないんすか？ 」
「 お前、何してんだよ！危ないって！ 」
夜風がAの髪を靡かせる。
Aは、たった数センチの足場に乗っている。
彼女が、儚い存在だと、改めて思い知った。
「 このまま、落ちたら 」
「 … 」
「 …深澤さん、また自分を責めるでしょ 」
俺は、照のことから何も学んでない。
二度と後悔はしないと決めたはずなのに。
「 …っ、う 」
膝から崩れ落ちて涙を流す俺を、いつの間にかAは抱きしめて、また頭を撫でる。
「 深澤さんは泣き虫ですね 」
うるせえ、と言えない。
確かにあれから俺は涙もろくなった。
Aに抱き締められている間だけは、泣いてもいい、と自分を甘やかした。
「 頑張ってる 深澤さん、結構すきですよ 」
そう言ったAは少し、切なそうな顔をしていた。
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a.(プロフ) - ちなこさん» 読んでいただきありがとうございました、感動したと言っていただけて本当に嬉しいです、こちらこそありがとうございます^^* (2020年7月16日 14時) (
レス) id: b266b51c87 (このIDを非表示/違反報告)
a.(プロフ) - ソニックマニアさん» 読んでいただきありがとうございました、初めてファンタジーのお話を書いたので不安だったのですがそう言っていただけて本当に嬉しいです^^ (2020年7月16日 14時) (レス) id: b266b51c87 (このIDを非表示/違反報告)
a.(プロフ) - クレーンゲームに住む化け物さん» お読みいただきありがとうございました^^ (2020年7月16日 14時) (レス) id: b266b51c87 (このIDを非表示/違反報告)
ちなこ(プロフ) - すっごくすごく素敵で感動しました。素敵な時間を過ごせましたありがとうございました (2020年7月14日 1時) (レス) id: 3adce2c6d7 (このIDを非表示/違反報告)
ソニックマニア(プロフ) - はじめまして。ファンタジーは読み進まないことが多いのですが、とても読みやすく最後まで一気に楽しませていただきました！他の作品ものぞかせていただきますね(^^)ありがとうございました。 (2020年7月13日 7時) (レス) id: 8e1cd423bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：a.
| 作成日時：2020年7月12日 18時
