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次の日も、その次の日も、木岡くんは普通に接してくれた。
でも、変わったことがひとつある。
木岡くんは
「 この間の告白の話、もう少し考えてくれないかな 」
そう言ってきたのだ。
その二日後、帰り道でもう一度断ると、あの人同じように彼は先に帰っていった。
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その数日後、木岡くんは学校を休んでいた。
放課後は、いつものように勉強して
帰りには、久しぶりに大我の所へ行こうと思っていた時
「 Aさんだよね？ 」
私に話しかけてきたのは、男の子数人。
これは、シメられる…と何故か直感的にそう思った。
でも、
「 木岡は気をつけた方がいいよ 」
そのうちの一人から発せられた言葉は意外なものだった。
「 Aさん、木岡によく「一緒に帰ろ」って言わてるでしょ 」
「 アイツ、家、西町の方だよ 」
私の家は、東町の方。
木岡くんは、私に嘘をついていたってこと？
次に聞いたのは、少し怖い木岡くんの一面。
「 アイツ、中学の頃、好きな子をストーカーして停学くらってんの 」
「そのあとは普通に恋愛してたみたいだけど」とフォローなのかなんなのか、よくわからないことを言って、風のように去っていった彼ら。
自分は例外だろう、と思ってはいるものの、やはり少し心配になった。
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「 大我、久しぶり 」
その帰り、久しぶりに大我の所へといった。
久しぶりに会っても、全く変わらない彼は、相変わらず無愛想で少し子供っぽい。
「 Aか、暫く来ないからどうしたのかと思った 」
「放課後勉強してるんだよ」と言うと、「ふーん」とまたギターに向き直る。
「 一緒に帰ってたアイツと仲良く遊んでんのかと思った 」
あいつって？
そう聞くまでもなく、私の頭の中には木岡くんが浮かんだ。
「 木岡くん、知ってるの？ 」
「 Aが帰ってる時、偶然見かけた 」
「 声かけてくれれば良かったのに 」
「 馬鹿なの？俺不登校だぜ？ 」
何でそんなドヤ顔で言ってるのか、
ちょっと意味はわかなかったけど、大我がいいならそれでいいや。
ふと木岡くんの噂が頭をよぎったけど、これを相談したところで何も変わらない、とすぐに忘れた。
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作者名：a.
| 作成日時：2020年10月17日 22時
