信念：3 ページ3
.
「うわあ、ひろいねまま！」
「そうでしょ？ここはママが昔使ってた公園なのよ
ほら、遊んでおいで」
「うん！いってきまーす！」
私が何時も行くのは少し小さい面積の公園だったが、今日はちょっと遠出して広い公園に行くことになった
遊具はシーソー、滑り台、ブランコなどがあり、私と同じくらいの子供が数人遊んでいる
それと子供たちの母親が何人かおり、世間話をしながら自分の子供をたまにちらちら見ていた
「(何か面白いことはないかな)」
そう思った私は、遊ぶよりも前にここを探索することにしたが、視界の端に写った場所が気になった
あまり人に使われた形跡のない砂場だ
砂場はあまり人気がないのか子供が一人もおらず、前の子供が作った砂のお城(仮)などが多く存在していた
なんとなく近寄りがたい感じがするが、気にせずにそこに行くことにしよう
「……あれ？」
向かう途中で気づいた
誰か子供が一人、砂場の近くにあるベンチで座っているのだ。親も見当たらない
誰だろうと子供特有の好奇心が溢れ、歩みは止めない私と、私に気づいたのかこちらを見る子供
黒く流れるようなさらさらな髪、不機嫌を表すようにつりあがる眉、白くて細いのに何処か恐ろしいと思わせる雰囲気、小さい体でも感じられる拒絶と敵意
そして何よりも、少年の強い意志を持った輝くような瞳
ああ、何て美しい……いや、かっこいいんだろう
私の直感が訴えているんだ。彼は私が信頼出来る人物で、きっとカリスマ性に溢れた素敵な存在
「きみ、だれ」
その敵意が込められた言葉も今の私には何かゾクゾクとしたものが背中に感じる程で、私はもう何も考えずに話していた
「初めまして、私Aって言います
貴方の名前は何ですか？」
「………そう
僕はひばりきょうや。近づかないで」
「ひばりさん、ですか
貴方が近づくなと言うなら近づきませんが、お話だけでもしていいですか？」
「…………」
黙って警戒を露にする彼に少し内心で苦笑いしながら、ようやく考える力が出てきた
私は多分、彼を信頼し彼からも信頼される……もしくは近くにいさせて貰える存在になりたいらしい
どうしてかは分からない。でも、私は彼に多分惚れたんだ。彼の在り方に惚れたんだ
今さらな子供口調に直しながら、また話す
と言っても敬語だけは外せそうにないし外さないんだけどね
「あの、わたしはあなたがとても大切に なったみたいです
今とはいいません。どうか、わたしを あなたのともだちにしてください」
「……は？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほわいとぺん - 瑠璃さん» 二人とも大好きな推しなので絡みが多くなりそうなんですよね(苦笑)これからの展開に必要な人物なのでもっともっと出ますよ！楽しみにしててください！応援ありがとうございます！頑張ります！ (2019年8月14日 18時) (
レス) id: 6658fbc910 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 両作品とも大好きで、私の推しの鶴丸成り代わりなのとリボーン側の推しの雲雀様が出て来て益々展開が楽しみ！これからも体調などに気をつけて更新頑張って下さい！！ (2019年8月14日 17時) (レス) id: cd04157892 (このIDを非表示/違反報告)
ほわいとぺん - ミリアさん» 両作品ともすごく素晴らしい上にかっこいいですよね…！鶴丸は私の推しなので夢主ちゃんと同時に活躍させますよ！雲雀さんは元々作品で夢主を成長させる存在だったので、それに加えて絡みをいれますね！応援と心配、ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年8月14日 14時) (レス) id: 6658fbc910 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 刀剣乱舞もリボーンも大好きで続きが楽しみです。鶴丸の成り代わりなのも、好みで嬉しいです。もしリクエスト大丈夫なら夢主と雲雀さんを絡ませた話をお願いします。今後も無理せず自分のペースで更新頑張って下さい。 (2019年8月14日 9時) (レス) id: 45b985bd75 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ほわいとぺん | 作成日時：2019年8月14日 7時
