第848話 「こっちです」。 ページ8
―――― ガチャ…
そーっとドアを開けていく。
だけどそこには誰もいない。
A「いたずら？」
ドアを閉めようとした時
どこからか声が聞こえた。
「こっちです」
A「え？」
声のした場所は開いたドアの反対側
私からは見えない場所。
そこをそっと覗くと…
A「チャミ！？汗」
CM「A、早く出ってくださいよぉ〜」
そこには大きなトランクと
抱えきれないほどの
コンビニ袋を抱いたチャミが
疲れた顔をして立っていた。
｜
｜
｜
動揺して固まる私に構わず
「お邪魔しまぁす」と言いながら
玄関に入ってくチャンミン。
その抱えた荷物を置くと
２、３回肩を回している。
CM「あぁ〜重かったぁ。」
A「(汗)」
そして私の腕を引っ張って
玄関に入れるとドアを閉めて
私の真正面に立つ。
CM「……」
じっと私の顔を見つめてるチャンミン。
A「(汗)」
「なんでいるの？」とか
「なにしてるの？」とか
「なんでそんなに見てるの？」とか
…いろいろ思うけど言葉にならない。
ただ、チャンミンが私を見つめるように
私もチャンミンから目が離せない。
A「！！汗」
チャンミンが私と自分のおでこに触れる。
そして「んー」と口を尖らせ考える顔。
触れられただけで更に鼓動が早くなる。
…緊張する(汗)
CM「熱ー…はぁ、ないですねぇ。」
A「え？汗」
CM「頭は？痛くないですか？」
A「え？汗 頭？痛くないよ？」
CM「大丈夫？…もう元気なんですか？」
A「？」
CM「倒れたってぇ、聞いたから…」
A「…あ、あぁー！うん、大丈夫！全然！汗」
CM「そっ…かぁー…お腹は？」
A「…少し空いてる、かな？」
CM「…ふ(笑)」
「ははははは」と手を叩き
急に笑いだしたチャンミン。
私は突然の再会だけでも顔が熱いのに
笑われてなんだか恥ずかしくなった。
A「え？汗 なんで笑うの？汗」
CM「ぼっ(笑) ぼっくはぁ、お腹が痛いかって聞いたっけどぉ(笑)」
A「あっ、あぁーあぁー！お腹痛くない！大丈夫！照」
CM「(笑) 本当に頭ぁー…大丈夫？笑 倒れたとっきにぃ、打った？笑」
A「(笑) うるさい(笑)」
CM「はははは(笑) "うるさい"(笑)」
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作者名：natsu
| 作成日時：2012年4月26日 17時
