第806話 「父親」。【CM Side】 ページ6
【CM Side】
[]は韓国語↓
「チャンミンごめん！」と
必死で謝るジェジュンヒョンと
「どうゆう事！？教えて！！」と
ぎゃあぎゃあ騒ぐ残りの３人のヒョン達。
僕はどうせ韓国に帰ったら
嫌でも質問責めにされるから、と
電話を切ると湯冷めしないうちに
寝室へと向かった。
｜
｜
サイドテーブルには僕が贈った
韓国語のテキスト。
僕が貼った付箋以外にマーカーで
アンダーラインが引いてあったりして
真面目に勉強してるみたい。
僕は「あとでAに韓国語で
話しかけてみよう」と思いながら
読みかけの恋愛小説を開いた。
…だけど文字を目で追うだけで
内容が全然頭に入らない。
僕はジェジュンヒョンに
Aの事を相談した時の事を
思い出していた。
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JJ[えぇっ！？汗 妊娠！？汗]
CM[シーッ！声が大きいですよ！]
「あ」と口を手で押さえて
首をすくめるジェジュンヒョン。
JJ[…"妊娠してるかも"って…確かめてないの？]
CM[……]
JJ[本当に妊娠してたら、どうするの？早く確かめなきゃ！！]
CM[…"どうする"って…産んでもらう以外に何があるんですか？]
JJ[……]
僕の言葉にジェジュンヒョンは
言葉を失っていた。
CM[…なんですか？]
JJ[いやっ、"父親になる事"に、迷いはないの？]
CM[迷う事なんてあるんですか？]
JJ[だって今、チャンミンとAさんって離れてるでしょ？それって、あの事件の事とか仕事の事とか、気持ちの整理をつける為だって言ってたじゃん。]
CM[はい]
JJ["そんなこと"…って言ったら失礼だけど、それと"妊娠"の話は、また重さが違うじゃん。赤ちゃんを産むにしても産まないにしても、命の話なんだから。]
CM[……]
JJ[それこそ、時間をかけてちゃんと考えなきゃ…子どもを育てる事って、簡単じゃないよ？わかってる？]
CM[わかってますよ。でも僕は何が起こってもAを愛してるし、どんなに大変でもAと一緒に家族を作りたい。]
JJ[厳しい事を言うようだけど、今のチャンミンには父親は無理だと思う。]
CM[……]
JJ[チャンミンもAさんも産まれてくるかもしれない赤ちゃんも、愛してるからこそ言うけど…まず２人が幸せになる事が先決じゃないの？]
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作者名：natsu
| 作成日時：2012年4月26日 12時
