Begin...【changmin】第７章-Part４- (ページ1)

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第801話邪魔。ページ1

今度は私から沈黙を破る。

A「ひとつだけ、聞いてもいい？」

CM「んー？」

A「なんで、帰らなかったの？」

CM「？？」

A「なんでケーキ泥棒して逃げなかったの？笑」

「はっはっはっはっは」と笑う声が
チャンミンの背中に響く。

それもなんだか心地良い。

CM「Aが僕を呼んだんだよ？」

A「…聞こえてたの？」

CM「んー(^^) あんな、迷子の子どもみったいにー泣きながら僕のこっとを呼んでたらぁ、僕ーはー、置いて帰れないよ(笑)」

A「…そっか。」

CM「～♪君が呼べば僕は行くよ君のそばで笑いたいんだよ」

チャンミンは機嫌良く鼻歌を歌う。

相変わらずキレイなその歌声に
静かに耳を傾けながら

この曲の歌詞が
会えない彼女を想うものだから

私とチャンミンを重ねてしまい
なんだか切なくなった。

CM「ケーキ、僕の為に作った？」

聞かなくても知ってるくせに
わざわざ聞くチャンミンに
なんだか意地悪を言いたくなる。

A「…別に違うよ。」

そんな私の気持ちを見抜いてるみたいに
チャンミンは話し続けた。

CM「作ってる姿ーを、見ったかったなぁ～！」

A「見なくていいよ！チャミが邪魔で集中して作れない！」

CM「はははははは(笑) "邪魔"(笑)」

A「大人しく、じっと待ってるなら、また作ってあげるよ？」

CM「手伝わないでー、ソファからぁ見ってるー…だけ？」

A「うん」

CM「"Tea for two"みたい(笑)」

A「だけどあの曲とは違ってチャミは邪魔するからさぁ(笑)」

CM「あの曲もぉ、手伝うー振りしって、後ろから抱きしめたりぃー、するよ？」

A「あぁー…確かに邪魔してるねぇ(笑)」

CM「んふっ(笑) ちょっとぉ、"邪魔"ってぇー、言い過ぎーじゃないですか？笑」

A「だって本当じゃん(笑)」

CM「いつ僕が邪魔しましたかぁ！笑」

A「お弁当作った時！笑」

CM「やぁ～、愛がないなぁ～！」

A「あるもん！笑なかったらケーキ作らないもん！笑」

CM「(笑)」

A「……(照)」

意地悪を言っていたつもりが
つい本音が出てしまった私。

チャンミンはそんな私の言葉を聞いて
嬉しそうに今度は"Tea for two"を歌った。