Begin...【changmin】3 (ページ21)

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ep121 ページ21

朝食の後片付けをして
私達はビデオレター撮影の準備をした。

三脚を立てて高さと光の具合を調整する。

私は３人が心の底から
思うことをちゃんと言えるように
撮影中は席を外すと言った。

JS「気使わせちゃってごめんね。」

A「ううん、そんなこと気にしないで。」

ジュンスは私に
「この部屋を使って」と
チャンミンとの部屋に案内した。

JS「この部屋さ…寂しいーでしょ？」

部屋の中をぐるりと見渡して呟く。

JS「ベッドも２つあって、クローゼットも広いーのにぃ…僕しか使わないんだよ。」

A「……」

JS「ジェジュンの部屋はユノヒョン、ユチョンの部屋は、事務所にいった時のマネージャーがいったけどぉ…でも今は、こんな広い部屋が１人ずつ。いつも部屋に帰ってくると寂しくなっちゃうんですよぉ」

A「はやく…帰ってくるといいね。」

切なそうに微笑むジュンス。

JS「そこにたくさんある本はチャンミンのなんだ。もしぃ、やるこっとなかったら読んで？」

そう言うとリビングに戻っていった。

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どれぐらいの時が経っただろう。

ドアの向こうからは韓国語と
すすり泣く声が聞こえる。

私はテーブルに積まれた
チャンミンの本の中で
１番上の本を手に取り開く。

A「……」

ジュンちゃん…
私、韓国語、読めないよ？(笑)

でもチャンミンがこの本を見つめて
読んでいたと思うとなんだか愛しい。

…どんな話なんだろう。

表紙は男の人と女の人が手を繋いでる絵。
ラブストーリーかなぁ？

チャンミンはドキドキしたり
胸を切なくさせたりしながら
この話を読んでいたのかな。

この話を読んでいる時
心に浮かんだのは誰なんだろう。

それが私だったらいいな…なんて
淡い期待を込めてその絵を指でなぞった。

A「……？」

ページを捲っていると
１枚の写真が本の隙間から落ちてきた。

A「…あ」

4th LIVE TOURの頃の５人並んだ写真。

ツアーＴシャツを着て
肩を組み笑顔で写ってる。

何気なく裏を見てみると

"Always keep the faith"

その下には日本語で

"だいすきなヒョンたちと
とうきょうドームで"

A「…ふ(^^)」

これもチャンミンの宝物なんだろう。

私は胸が熱くなり気付くと
写真と本を抱き締めたまま眠っていた。