第680話 痛い。 ページ20
JY「Aだから、チャンミンの気持ちもわっかるでしょ？」
A「わかんないよ。私がチャミなら離れないもん。」
JY「離れてないじゃん！今は"会わない"ってだけじゃん！」
A「それが既に離れてるんだよ！」
JY「……」
どうして私は
こんなにイライラしてるんだろう。
いったい私は誰にイラついてるの？
ジヨンに？
チャンミンに？
自分に？
…昨日までは悲しくて泣いてたのに。
ジヨンが「はぁ」と小さくため息をつく。
それを聞いて私も
このイライラを落ち着かせなければと
大きく息を吐いた。
JY「…じゃぁなんで、離れたっとぉー…思うか？」
A「…そんなの決まってんじゃん。」
JY「……」
A「"傷"がついたからだよ…」
JY「……」
A「無理して私に普通に接しようと思ってるのがわかるんだよ。この傷のせいで、チャミが私を重荷に感じちゃうから…」
ジヨンに会ってやっと自然に笑えて…
今、イライラしてたのに
今度は泣くの？
"情緒不安定"
この言葉が頭の中を巡る。
あぁ…チャンミンもこんな時あったな。
あの時は私の出来る限りの事をしようと
明るく振る舞って声をかけたり…
私があの時チャンミンにしたように
私は心のどこかでジヨンに期待していた。
だけどその期待とは違って
ジヨンは泣いている私を
慰める事もしなければ
抱きしめる事もしなかった。
JY「…じゃあ、みんながぁーAを気づかえばいいか？」
A「……」
JY「"傷大丈夫？"、"まだ痛い？"、"無理しないでぇ〜"ってぇ、いっつも言われたいか？」
A「…グズッ(泣)」
JY「チャンミンだって無理ーするよ！傷ついてるーのはぁ、チャンミンだって一緒なんだから！いっつまで被害者でいるつもり？」
A「(泣)」
JY「自分だっけ被害者だなんて思うな！」
A「……うぅ(泣)」
JY「チャンミンだっけじゃないよ？みんな心配しってるんだよ！だっからみんな日本に来ってくれたんでしょ？」
A「わかってるよぉ！泣」
JY「わっかってない！そばにいるだっけが優しさだっと思うなぁ！チャンミンの気持ちも考えろー！」
A「……(泣)」
初めて見るジヨンの本気で怒る姿。
今まで逃げてきた部分に突き刺さる
真っ直ぐな言葉が痛い。
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作者名：natsu
| 作成日時：2012年4月14日 0時
