変なものに限って記憶に残る ページ5
〜JIN side〜
『え、珍しい〜！いらっしゃい！ソクジナ！』
『こんなところでも会うなんて…
やっぱりサセンなんじゃ…』
仕事の都合で僕たちは
一週間程日本に来ている。
日本に来るのは久しぶりで、
スキマ時間でどこかに行きたいと
考えていたのだが、そういえば
学生時代の友人が日本で雑貨屋を
しているのをふと思い出し、
昔の記憶を頼りにふらっと訪れてみた。
こんな道外れた場所にあって
客は来るのだろうか…
なぜこんな場所を選んだのか
僕って案外記憶力いいんだな。
出迎えてくれた旧友は
僕と同じくハンサムガイで
老いを知らないかのような
若々しさをもっている。
さっき面白いお客さまが来てくれたんだよ
と楽しそうに話す旧友は相変わらず
マイペースに仕事をしているようだ。
『やー、不安になること言うなよー、
何かお探し？』
独特な雰囲気を持つ彼と話すと、
不思議と心が穏やかになる。
すっかり彼の空気に呑み込まれ
先程ぶつかったサセン疑惑女のことは
記憶の片隅に追いやられていた。
『日本に来たから顔見に来たんだよ』
『そうなんだ〜、ありがとう！
日本の街の掲示板にも
ソクジナの顔がデカデカと映ってるよ。
お仕事忙しそうだね！』
『まあね。お前は5年振りだって言うのに
全然変わらないね。』
『そう？ソクジナは一層かっこよくなったね！』
『やっぱり？さすが僕…』
『ふふ、ジナは面白いね』
『やー、懐かしいなこの感じ！
…お、このグラス、なんかイイね』
旧友との5年振りの香りを満喫していると
ふとカウンターに置いてあるグラスに
意識が向いた。
普通のグラスでは無い、湾曲した、
実用品というよりインテリアのようなグラス。
『お、お客様、お目が高い…！』
『ｱｯﾋｬ！何だよそれ』
『ふふ。いやね、これ、ジナが来る前に
来ていたお客さんが最後まで悩んでたんだよ。』
『そうなんだ。
それでここに置いてあるんだ』
グラスを手に取りまじまじと見る。
変な形。何を入れるんだろう。
というか何でこれを良いと思ったんだろう。
直感とは時として自分の
新たな一面を教えてくれる。
そんな瞬間が訪れた時、
僕はそれに従うといつも決めている。
『これ、貰おうかな』
『お、本当？嬉しいな』
時間を縫って来たため
ゆっくりはできなかったが
旧友にも会え、大満足。
『ねえ、ジナ』
『ん？』
『このグラス、大事にしてね』
『するけど、何で？』
『…何でだろ』
『変なの』
旅行あるある: 初日に体力使い切る→←良い店を見つけるとアガる
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れん(プロフ) - びぃんさん» もちろんです！ (2021年8月3日 17時) (
レス) id: 4472ef1b1f (このIDを非表示/違反報告)
びぃん(プロフ) - れんさん» またまたありがとうございます！本当はもっと2人にちょくちょく関わらせてみたかったのですが、ウチの主人公がほんと闘牛過ぎてそんな間もなくジンくんをものにしようとしてますね笑笑 ぜひとも最後までお付き合い頂けたら嬉しいです！！ (2021年8月3日 16時) (レス) id: 57661bab90 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - やっぱりいつ見ても面白いです！コメントせざる負えない！ニヤニヤしすぎてやばいです笑更新楽しみにしてます！！毎度毎度コメント失礼しました！ (2021年8月2日 17時) (レス) id: 4472ef1b1f (このIDを非表示/違反報告)
びぃん(プロフ) - れんさん» れんさんありがとうございます！まさかそう言っていただけるとは思ってもいなかったのでとても嬉しいです！！漸く2人がちゃんと出会えました…笑 是非とも今後の2人を見守っていただけたら嬉しいです！ (2021年7月26日 22時) (レス) id: 57661bab90 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 凄ぉく、面白いです！なんかもう笑いすぎてお腹痛いですwこれからも応援してます！あと、更新まってます！ (2021年7月26日 17時) (レス) id: 4472ef1b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びぃん | 作者ホームページ：https://twitter.com/RJSJJVJ666
作成日時：2021年7月20日 8時
