僕はメンバー皆の兄だから ページ37
〜JIN side〜
『それが……何』
『ジナ。君の照れ隠しはかわいらしいけど、
君のことしか頭になくて、
君のことが大好きで仕方がないような子に、
あんな事言っちゃダメだ。
ましてや、言葉が通じないことをいい事に、ね。』
なに？僕が悪いの？
『お前から説教なんて聞きたくないんだけど』
『ジナ。素直になりな？
何がそんなに怖いの？ジナが有名人だから？
あの子が君のファンだから？』
『……テミナには分からないよ。
今までメンバーがどれだけ
サセンに辛い思いをしてきたか。』
『…あの子も、同じだと思う？』
『わからないじゃん。だって僕は
あの日しかちゃんと話してない。
その時だってあの人は酔っ払ってたし。』
『話したこと、あるんだね？』
『…本当に少しだけね、本人は酔っ払ってて
僕のことは幻覚だと思い込んでるわ、
次の日にはそっくりそのまま忘れてるわで
話してるうちに入るのかも分からないけど』
『そのとき、どう感じたの？あの子のこと。』
テミナに諭されながら
自分の心が次第に落ち着きを
取り戻しつつあることを自覚して、
余裕のでき始めた頭で記憶を辿る。
勿論、危ない人なんじゃないかと
疑っていたのは事実だ。
だけど、
目に涙を貯めながらも
必死に堪えて、それでも溢れる弱音を
悔しそうに僕にぶつけてきたとき
僕が空港でのことを覚えていると
知ってから、制御の効かない
闘牛の如き勢いで僕に迫ってきたとき
僕は、本当に嫌だったのだろうか。
『ジナ。ジナは色々背負い過ぎだよ。』
『…え』
『確かに君は、世界的グループBTSの
最年長だから、自分以外に弟たちも背負って
いかなきゃいけない。
でも、そのプレッシャーに耐えることと、
自分の心をないがしろにすることは
決して同じではないと、僕は思うよ。』
『僕の……心…？』
『そう。簡単なことだよ。
僕とAさんが二人きりで
話しているのが気に入らない。
仮にサセンだとしても、なんでジナを
探そうとせずに他の男と楽しく話してるんだ。
そう思ったんじゃないの？』
思っていたことを丸っきり言い当てられ
思わず無言になる。
無言になるということは、肯定に等しい。
『気楽に考えてみな？
そう思う理由って、ひとつしかないじゃない。』
『…だ、ダメだ。気付きたくない。』
だって僕がそれに気付いたら、そしたら
『気付いたら何かが変わる？』
だって、そしたら…
『ヒョン！！』
『……ジミナ？』
たった一つの想いも僕らには難しい→←僕より僕を理解している人
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れん(プロフ) - びぃんさん» もちろんです！ (2021年8月3日 17時) (
レス) id: 4472ef1b1f (このIDを非表示/違反報告)
びぃん(プロフ) - れんさん» またまたありがとうございます！本当はもっと2人にちょくちょく関わらせてみたかったのですが、ウチの主人公がほんと闘牛過ぎてそんな間もなくジンくんをものにしようとしてますね笑笑 ぜひとも最後までお付き合い頂けたら嬉しいです！！ (2021年8月3日 16時) (レス) id: 57661bab90 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - やっぱりいつ見ても面白いです！コメントせざる負えない！ニヤニヤしすぎてやばいです笑更新楽しみにしてます！！毎度毎度コメント失礼しました！ (2021年8月2日 17時) (レス) id: 4472ef1b1f (このIDを非表示/違反報告)
びぃん(プロフ) - れんさん» れんさんありがとうございます！まさかそう言っていただけるとは思ってもいなかったのでとても嬉しいです！！漸く2人がちゃんと出会えました…笑 是非とも今後の2人を見守っていただけたら嬉しいです！ (2021年7月26日 22時) (レス) id: 57661bab90 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 凄ぉく、面白いです！なんかもう笑いすぎてお腹痛いですwこれからも応援してます！あと、更新まってます！ (2021年7月26日 17時) (レス) id: 4472ef1b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びぃん | 作者ホームページ：https://twitter.com/RJSJJVJ666
作成日時：2021年7月20日 8時
