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向井side
佐「向井さん！！」
「さ、佐久間さん！だめやんか翔太くんの部屋に勝手に入ったら」
佐「この鈴！！どこで見つけましたか？？」
そう言って小さく透明な鈴を見せた
「…鈴？なんやそれ」
佐「翔太さんの部屋にあったんですけど康二に聞けって本人が」
「まぁ、俺が家のことはやってるけど…」
こんな鈴見覚えがない
「悪いけど見覚えないねんな、翔太君が自分で飾ったんちゃうんか？そんで本人もただ覚えてないだけとか」
佐「そう、ですか…」
佐久間さんが腑に落ちない顔を見せた
佐「これお借りしてもいいです？すぐ返すんで」
「別にええけど…」
―――――
目黒side
佐「めめっ！！」
息を切らして佐久間くんが部屋に入ってきた
佐「見て…」
「！？これって舘さんのやつ…だよな、何故？」
佐「分からない」
この鈴は舘さんが身につけている鈴のうちの一つだ
「どっから見つけたの？」
佐「翔太さんの部屋から」
「なんで持ってんの…」
妖怪の物を人間が持ち歩くなど決して許されない
物を通して人間の生気を奪ってしまうから
「俺さ…実は渡辺さんが気になってるんだよね…」
佐「あぁ、俺もだよ」
―――――
佐久間side
思うことはやっぱ同じなんだ
「この鈴を持っていた、となると何か繋がりがあるはず」
目「そうだな…」
でも拾ったのは相当昔だろう、本人の記憶すら曖昧だった
「探りを入れてみようか」
目「ってことは」
「しばらくここにお世話になる」
目「佐久間くん、それマジで言ってる？」
「うん笑」
目「うわ…」
めめが嫌そうな顔を見せる
目「妖法政議会にバレたら追放だよ？」
「…じゃあ妖界に戻る？でも俺は親友として涼太をほっとけないから探すよ」
そうだ、別にめめと一緒にいる必要はない。俺一人でも探せる
目「…その言い方ひどくない？」
「え…？俺は純粋にめめの地位の危うさに心配してたんだけど…」
俺みたいな下級妖なんかがバレたって世間的に問題にはならない
だけど上級妖のめめが妖法政議会にバレたら妖力を奪われるくらいの罪が課せられるだろうから
目「分かりました、佐久間くんに協力します」
「まじ？ここまでくると後戻りできないけど」
目「しょうがないでしょ、それに俺は舘さんからの恩恵がありますし」
「…！！めめ大好きっ！！ありがとう」
目「ちょ、佐久間くんくっつかないで。冷たい」
これで舘様が見つかってくれれば
そう思う他無かった
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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (
レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨乃ふあ | 作成日時：2021年1月26日 13時
