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記憶さえ ページ23

貴方side

私は携帯電話を保護した彼女達に渡して親に連絡を取らせた
中には5ヶ月もの間、檻に入れられていた子も居た
彼女達は酷く怯えきっていた

「…根絶しなければ」

此処吉原の長、夜兎の鳳仙と云うものらしい
…確か銀時達も言っていた様な気もする

「さぁ、出口に向かうぞ」

・・・

出口を前にして私達、詳しく言えば私は門番に止められた

門番「ちょっと、背後の女達は何なんだよ」

「買った女達だ なんだ、分からんのか?」

門番「そんなに買えるはずねェだろ! 第一…」

「ぎゃーぎゃー喧しいな これでも握ってろ」

私は門番に十数枚の万札を握らせた
門番は目をギラギラとさせて札を見ていた
案の定、このくらいの人間だったら札何枚かで動くだろうとね

「さっさと通らせろ」

私は門番を押し退け出口に出た

外に出ると保護した彼女達の親が集まっていた

親「あぁ、なんてお礼をしたら…!」

「いえ、当然の事をしたまでですので」

するとツムギの母親が血相を変えて私の元にやってきた

ツムギの母親「先生ッ!血が…」

「あぁ、これですか? 返り血です 御安心を」

私が笑うとツムギの母親は少し驚いていたがそれよりも自分の娘が帰ってきた事に安堵しているのだろう …まぁそれは親だからな…

然し5ヶ月もの間、あんな環境に置かれた彼女はとても泣いていた
親に会えて嬉しくて泣いているのか
怖い思いをして苦しくて泣いているのか

すると彼女の両親が私の元に来た

母親「本当にありがとうございます…! 警察に当たってもダメで私達だけじゃどうしようもなかったので…」

父親「あの、お名前を聞いてもいいでしょうか?」

名乗れるほどの名は無い
と言いたいところだったが今では厄介な世辞だ
此処は素直に自分の名前を言っておいた

「伊原Aです 鳴瀧塾で教師兼医者をやっております どうぞお見知りおきを」

彼女達の記憶さえ無くなれば…

・・・

ツムギとツムギの母親以外は私にわざわざ丁寧にお礼を述べ帰って行った

「さぁて、もう一仕事」

ツムギ「どこに行くんですか?」

「根っこを抜きにね 気をつけて帰れよ」

ツムギ「先生、本当にありがとうございました!」

「はいよ」

根刮ぎ取ってやる
二度と咲かせぬ

路地裏→←財力



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煎餅布団(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます!更新頑張ります…! (2018年5月15日 23時) (レス) id: 2de6b0e185 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 応援してます!更新頑張ってください!!d=(^o^)=b (2018年5月15日 23時) (レス) id: c6018d0b79 (このIDを非表示/違反報告)
煎餅布団(プロフ) - ジンジャエールさん» ありがとうございます!私の作品で感動してくださるとは…!感無量です泣 コメントありがとうございました! (2018年1月20日 11時) (レス) id: 2de6b0e185 (このIDを非表示/違反報告)
ジンジャエール - とってもおもしろいし感動しました!続きを楽しみにしてます! (2018年1月20日 8時) (レス) id: ab2c526f84 (このIDを非表示/違反報告)
煎餅布団(プロフ) - 紅夜桜さん» ありがとうございます! 今夜、更新します!お楽しみに!← (2017年11月30日 15時) (レス) id: 2de6b0e185 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:煎餅布団 | 作成日時:2017年10月8日 14時

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