【銀魂】えぇ？伝説の攘夷志士だぁ？阿保、私は唯の学校の先生だわボケェ【坂田銀時】

過去回想なんて糞食らえ ページ12

No side

Aは真っ暗な部屋に乱暴に入れられた

「ゔっ…」

捕まる前より酷い怪我をしている

捕まった後、何度も痛めつけられた

Aはゆっくりと起き上がり自分の腕を治したい

「い”っ…たぃ」

真っ暗で何も見えない

腹も減る

しんと静まり返ったこの部屋、冷たい床

何もかもがAを責め立てる

「無事かな…ノリユキさん達」

Aは特に何もすることがない為硬くて冷たい床に横になった

・・・

・・・・・・

此処に入ってからどのくらいの時間が経ったか

時間感覚が崩れるこの場所は気が狂ってしまいそうになる

すると足音が聞こえてきた

また殴られる

Aは幼子のように部屋の隅で身を縮めた

キィと嫌な金属音をたてて光とともに入ってきたのは朧だった

Aはキッと朧を睨む

久しぶりに入る光の所為で目が可笑しくなる

朧「…すまなかった」

Aは先ずその言葉が出るとは思わなかった

朧「気づかれる前に迎えに行こうと思っていたのだが」

「…そう」

朧「痛い思いをさせたな」

そう言って朧はAに触れようとした

然し、虚に痛みつけられたシーンが頭の中でフラッシュバックした為、朧の手を払いのけてしまった

朧「…！ 食事を持ってきた 後で食べると良い」

「あ、っ」

Aは謝ろうと思ったが「ごめんなさい」と言う言葉が何故か出てこなかった

そして朧は朝餉か昼餉か、夕餉かもわからないが少し冷めた料理を持ってきた

朧が出て行った後、あまりの空腹に耐えられずがつがつ料理を食べた

Aは何故冷めているのかが一口飲み込んだ後に気づいた



朧は自分の分を摂らず、Aの為にこっそりと隠していたのだ

ぽろぽろと涙を零しながら呟いた

「…ありがとう」

震える声でそう言った









その言葉を朧は扉に寄りかかり聞いていた

そして朧は戻っていった

朧「また、ふりだしか」









また擦れ違う

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