四十 ページ40
コネシマとエーミールの話に俺も俺もとゾムが話し出す
「せ、せや！ほんまにみんなAのこと好いとおから、離れて欲しくないねん！」
そして、皆がそうだそうだと頷く
そんな中、トントンが言う
「お前ら、なに無茶なこと言ってんねん。
確かに軍に戻ってきて欲しいっちゅう気持ちも分かる
分かるけど、Aがおりたいって思う場所がここやったんやからしゃあないやろ」
少し涙ぐみながら話すトントン
皆は「そっか」としゅんとする
「…ふふ、良いですよ」
そう笑うAの声に皆は、はっと顔を上げる
「え？」
「だから、良いですよ
皆さんが私といて、後悔しないのなら軍に戻ります」
そう言い切るA
「で、でも…」
「ここは、私が居なくても何も変わりません
なら私を必要としてくれる場所にいた方が良いでしょう？」
皆の顔がパッと明るくなる
「…その代わり、条件があります
病人だと優しくしたり変に気を遣うのはやめてくださいね
皆さんは優しいですがら、そんな事はなく今まで通りに、接してくれると思いますが」
「分かった。皆が了承し、そしてA本人も了承するのであればもう一度、Aを迎え入れよう」
そんな話をして、幹部たちは、またなと帰って行った
帰ったあと、客間にマザーが入ってくる
「あら、お客さん帰っちゃった？」
「うん。もう帰っちゃった」
「そっか。…Aちゃん、あっちに戻るの？」
「うん、みんなが必要としてくれてるから」
「そう、じゃあもう会えなくなるかもね。軍での生活、思う存分楽しむのよ？
良い仲間たちに囲まれて良かったね。」
優しく笑うマザー
そんなマザーの表情にAはつい泣き出す
「マザー、私、死にたくないｯ、死ぬのが怖いよ
ここに居るみんなと会えなくなっちゃうのも嫌だ、
軍の仲間とお別れしなくちゃいけないのも嫌だよ、」
「…ｯそうよね、分かってるよ。
私はAちゃんのことずっと大好きだから。
ここに居るみんなもAちゃんの事が大好きだからね
もし、これでもう会えなくなっても絶対に忘れたりしない。絶対に大好きな気持ちは変わらないから」
「うん、うん。ありがとうマザー。私もずっと大好き
ずっと忘れないよ」
今夜はずっとマザーの胸を借りて泣き続けた
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ヒメリ - めちゃくちゃ泣きました、ゔぅぅぅ声を荒げて泣きたいぃぃ (11月10日 0時) (
レス) @page50 id: 15632a9ca1 (このIDを非表示/違反報告)
白米の無い弁当 - ぁぁ…こんな神作品こりゃ泣くわ……グズｯ泣く時声出さへんけど声出ちまった………ゔわぁぁぁぁぁん… (5月7日 20時) (レス) @page50 id: b86b104ca2 (このIDを非表示/違反報告)
りと - ああもう、泣かせますねぇ…。苦しいけど、前を向いて生きていく姿に更に泣かされました。気の利いた言い回しは出来ませんが、本当に素晴らしい作品だということだけ、伝えさせていただきます。お疲れ様でした。 (5月5日 19時) (レス) @page50 id: 3c068a4e58 (このIDを非表示/違反報告)
うぬっぴ - 泣きました。泣いてる時に、テレビからちょうどよく、悲しい感じの歌が流れてきて…。壁に頭を打ち付けながら、『泣けるハッピーエンド』と言いながら泣いてました。最高の作品です！読んでて楽しかったです！ (2023年1月2日 20時) (レス) @page50 id: 07186dcafa (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - めちゃくちゃ泣きました。本当に素晴らしい作品をありがとうございます。ちょっと布団取ってきますね。バスタオルだと足りなくて･･･() (2022年9月20日 21時) (レス) @page50 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨宮 | 作成日時：2022年8月5日 18時
