十六 ページ16
「……はぁ。」
今日もまただ。
最近、気配を感じる。
医務室にいても監視カメラがずっとこっちを見ているような感覚や、どこに行っても何者かからの視線を感じる。
そう考えるのは前回の会議の話題だったAだ
もしかしてストーカーなのではないか。と思うがここは軍なのでAに対してであろうと怪しい動きの者はすぐに捕えられるだろう
そんなことを考えながらも、今日もAは眠りにつく
Aがスパイかもしれない、という話題は幹部の中だけでなく兵士たちの間にも広まっていた
1人、総統室に近づく者がいた。
コンコン、扉を叩くと「誰だ」と聞こえる
「グルッぺン総統閣下、衛生兵のトレートルで御座います。お話がありまして」
総統室に来たのは衛生兵、Aの部下のトレートルだ
「入れ」その声を聞き、失礼します。と大きな扉を開ける
緊張感のあるその部屋の中心には大きな書斎がありグルッぺンが座っている。
周りを見るとソファで外交官のオスマンがお茶を飲んでいる
「オスマンさんもいらっしゃいましたか」
トレートルがそう言うとグルッぺンが「邪魔なのであれば席を外してもらうが」と言う
「滅相もございません。オスマンさんも聞いて頂いて結構です」
「そうか、では話せ」
トレートルはすぅっと息を吸い込むと言葉を吐き出す
「実は…先日、自分の上司のAさんが総統室に入っていくのを見ていまして、
その時、グルッぺン総統閣下は不在だったのでなんだろうと思っていると資料を持ってグルッぺン総統閣下の部屋から出てくるのを見てしまいまして…。」
「…！？それって！」
オスマンがガタッと席を立つ
「はい、…最近スパイの情報が一般兵にも回ってきていて、私の耳にも入ってきたのでまさかと思い報告に当たりました」
「その情報…確かか？」
「全身真っ黒の服を身にまとっていて監視カメラから目を背けていたので見にくかったのですが、
確かにAさんの顔を見ました。」
真っ直ぐグルッぺンを見つめて言うトレートルの言葉をグルッぺンは聞き入れる
「その話、信じるからな。しかしもし嘘を着いていた場合お前は反逆罪だぞ」
「自分は嘘は言っておりません…！」
「分かった…。下がれ」
「はっ」
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ヒメリ - めちゃくちゃ泣きました、ゔぅぅぅ声を荒げて泣きたいぃぃ (11月10日 0時) (
レス) @page50 id: 15632a9ca1 (このIDを非表示/違反報告)
白米の無い弁当 - ぁぁ…こんな神作品こりゃ泣くわ……グズｯ泣く時声出さへんけど声出ちまった………ゔわぁぁぁぁぁん… (5月7日 20時) (レス) @page50 id: b86b104ca2 (このIDを非表示/違反報告)
りと - ああもう、泣かせますねぇ…。苦しいけど、前を向いて生きていく姿に更に泣かされました。気の利いた言い回しは出来ませんが、本当に素晴らしい作品だということだけ、伝えさせていただきます。お疲れ様でした。 (5月5日 19時) (レス) @page50 id: 3c068a4e58 (このIDを非表示/違反報告)
うぬっぴ - 泣きました。泣いてる時に、テレビからちょうどよく、悲しい感じの歌が流れてきて…。壁に頭を打ち付けながら、『泣けるハッピーエンド』と言いながら泣いてました。最高の作品です！読んでて楽しかったです！ (2023年1月2日 20時) (レス) @page50 id: 07186dcafa (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - めちゃくちゃ泣きました。本当に素晴らしい作品をありがとうございます。ちょっと布団取ってきますね。バスタオルだと足りなくて･･･() (2022年9月20日 21時) (レス) @page50 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨宮 | 作成日時：2022年8月5日 18時
