【鬼滅の刃】憩の呼吸とか以前に私ここの世界線の人間じゃないので！其の弐

癒されにきたよ ページ10

再び起床すると横に見慣れた金髪と猪頭があった

まぁ起床すると言っても身体はまったく起こせないが

ここ数日でだいぶ回復し、喋れるようにはなったが腕を動かすことはままならない

本当に迷惑ばかりかけてしまっている

ガラッと障子が開き、桶を手に持っていた炭治郎と目が合った

炭治郎「A！！！」

桶を投げ捨て炭治郎が駆け寄ってくる

頭の両端でゴングを鳴らされている状態である私にとっては結構きつい音量だった

『たんじろ先輩、うるさい』

寝起きのカスカスボイスで注意を促す

炭治郎「あ、ごめん」

スっと口を抑え、炭治郎は善逸と伊之助を起こした

炭治郎「善逸、Aが…」

善逸「Aちゃん！？」

『ぜんいつ先輩、うるさい』

またもやカスカスボイスで注意する

善逸「ご、ごめん…」

シュンっとしているけど私の手を握ったまま離さないあたりいつも通りだと思う

善逸「おい、伊之助、Aちゃんが起きたぞ。お前も起きろ」

もしかしてこの流れは

伊之助「ンガッ！…はっ！A！！」

『おやぶん、うるさい』

伊之助「A！！！！」

駄目だ、聞かねぇ

『おやぶ…！？』

私の名前を呼んでから微動だにしない伊之助を不思議に思い顔を見ると

ハラハラと涙を流していた

『親分…？どうしたの？』

伊之助「…」

善逸「Aちゃんの声もう聞けないかと思ったよおおおおぉぉ」

炭治郎「よか、良かった、目が覚めて、本当に！」

親分は無言で泣くし

善逸は泣き叫ぶし

炭治郎はなんか可愛いし

もうほんと意味わかんないけど

『ごめ、ん。3人ともありがとう…！』

痛むはずの身体は今は全くそんなことはなくて

4人で抱き合いひたすら号泣していた





その後注意に来たアオイちゃんに飛びつかれたのは言うまでもない

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