世 界 で 1 番 カ ワ イ イ 君 が 。((緑))

cute 13 ページ13

大倉がいなくなった瞬間、来ると思ったのに






その日は、何も無かった。






とりあえず机の中に荷物を置くのはやめて、念の為靴箱の写真はとってからゴミ箱に上靴を捨てた。





これから落ち着くまでスリッパ生活だな、なんて考えながらイヤホンを耳に突っ込んだ。





流れてくるパンクでロックな自由さに惚れ惚れする。





あー明日もなんかされたらどうやって返そう




人数的にはどれくらい？




ほんとめんどくさいなあ




わたし、可愛いに忙しいのに。






さいこうにダサいし




早く飽きてやめてくれるといいんだけど







･





･





･





『うっわ、こんなん聴いてるん』





｢うわっ｣



考えごとをしてたら右のイヤホンを抜かれてびっくりする。




こっちはあんたのせいで被害被ってんのよ




『イメージとちゃうなあ』



｢…そうね｣



『Aちゃんらしくない』



｢…｣









わたしになんの幻想を抱いてるの？




ふわふわマシュマロパンケーキ、ピンクにリボンにレースにフリル




そんな量産型カワイイモドキになりたくないの






すきなものも生き方も自分で選ぶわ







わたしはわたしで生きさせて

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