私、失敗しないので

Dr. 55 ページ6

炭「俺、禰豆子に暗示かかってるの嫌だったけど本人の意思がちゃんとあるみたいでよかっ･･･」


途中で言うのをやめた炭治郎、どうしたんや？

ﾎﾟﾀｯ


肩に何かしずくのようなものが落ちた気がする･･･



貴『！！！珠世さん？』




珠世さんがほろりと涙を流していた

抱きついたのがやっぱり痛かったのかな･･･大丈夫かな、どうしたのかな


炭「すみませんっ！！！禰豆子！A！！はなっ離れるんだ！失礼だから！」


炭治郎もビックリしてあたふたしてるや、けどね･･･失礼とかじゃないみたい


私たちが一方的に抱きついてたのに、珠世さんも背中に手を回してくれた



珠「ありがとう禰豆子さんAさん、ありがとう･･･」


禰豆子の肩に額を埋め静かに涙を流す珠世さんの姿は鬼なんかじゃなく、ちゃんと人間にだった



人間性のなくした鬼はもうただの化け物だ。けど珠世さんや愈史郎のように人間の心を持った優しい鬼は果たして同じ鬼と言えるだろうか？
人だって人間性や理性を失えば人のまま鬼と化す。

私達鬼殺隊は唯一鬼を殺すことが出来る人間だ。鬼を殺し、人に戻すことが出来るのは私達にしかできない。だからといって無闇に滅殺を行ってもまた負が続くだけだと思う



見極めろ、正せ、二度と悲しむ者が出る前に



貴『珠世さん、もう２、３日一緒に居てくれないかな･･･やってみたいことがある』



そのためにはまず作らないとね･･･


"鬼を人間に戻す薬"


珠「えぇ、構いませんよ。2、3日ならここに居ても大丈夫です」



愈「珠世様！？」



ごめんね愈史郎、私だって譲れないものが･･･そんな全力で嫌な顔しないでよ本当に傷つく

眉間にシワが残るよ？私にはメスでシワを取る技術持ち合わせてないよ









貴『じゃあ炭治郎、また別れるけど･･･無理しないで禰豆子と離れずに！！！それからちゃんと足を固定してよ！肋も安静！』



炭「あぁ、分かってる。Aも気をつけてくれ。
くれぐれも珠世さん達に迷惑をかけないように！！」


私そんな行く先々で迷惑かけてる？そんなはずは･･･


あるかもしれないから否定できないわ



愈「今も充分迷惑だから連れて行け」



珠「愈史郎･･･」



愈「冗談です！！！」



貴『よろしくね〜愈史郎♡』


めっちゃドヤ顔で言うと目潰しされそうになった。

目潰し本当にしたらダメよ危ないから



愈「デーモンお前は二酸化炭素になれ」



貴『それ私いらない存在だと？』



炭「喧嘩するなA！！ちゃんとお願いしますするんだぞ」

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