第7話 消えた彼女 ページ9
ーコネシマsideー
大先生と喧嘩してから数ヶ月が経った
今日も返事の無い、Aの家へ行く。
大先生もなんで、あんなことするんやろ...
コネシマ｢Aの気持ち...考えぇや｣
ーコンコン
そっと、ノックをするが
やっぱり返事はない。
それ所か物音1つしない
コネシマ｢...A？｣
嫌な予感がした、そっとドアノブに手をかければ鍵は掛かってなかった
家の中に入れば、そこには誰も居なかった。
コネシマ｢A！？｣
どこに行ったんや...
コネシマ｢あ、大先生か！？｣
鬱｢なんやねん...こんな朝早くに...｣
考えるよりも先にスマホに手が伸びて
大先生に電話をした。
コネシマ｢Aが消えたんや！｣
鬱｢...は？｣
そう言った瞬間に電話が切れた...
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ー鬱sideー
Aが...消えた？
なんで、なんでなん？
鬱｢Aも...俺を置いてくん？｣
Aだけは、傍に居てくれると信じてた
だって、昔からのずっと一緒やったから
なのに...結局は...
鬱｢どいつも、俺を置いてくんやね...｣
俺の母親もそうやった
幼い俺を置いていった...だから俺は
女という生き物を信じたことなんて無かった
自分の為にしか動けない女
そいつを俺が利用することが嬉しくなってたんだと思う。
鬱｢...自業...自得か｣
そう、自業自得
その言葉で片付いてしまう。
Aが居なくなったんも
母さんが居なくなったんも
全部が全部、俺のせい
ードンドン！！
コネシマ｢大先生！！出てこいや！！｣
...シッマか...今は出た無いねん
また、自分のせいで人が消えたんやから...
コネシマ｢ウジウジしてる暇あるならA探せや！！！｣
...なぁ、A
お前は、ほんまに俺と付き合ってて幸せやった？
やっと、気づいた
Aが変わった所は
笑顔やったんや、輝いてた笑顔が
くすんでたんやな...
鬱｢...俺、最低や｣
コネシマ｢そう思うなら行けや！！後悔すんな！！大先生が好きなんは誰や！｣
俺が...ほんまに好きなのは...
鬱｢......Aや！！！｣
気づいたら、部屋を飛び出していた
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作者名：由多 | 作成日時：2018年9月7日 5時
