No.8 飢エト男ト馬鹿 ページ10
「っA！」
金木が名前を呼んでも、Aは自分の腕を噛む
そして噛みちぎると、ごくん、と飲み込んだ
それをまた繰り返す
金木は止めようにも止めれなかった
ここに喰種はいない、だが人間を食べるわけにもいかない。Aの辛さが分かるからこそ、止めれなかったのだ
だが、ある考えが思い浮かぶ
それは美食家 月山習が金木研を食べたいがために西尾錦の恋人を攫ったときのことだ
あの時の月山を止めるために、その場にいた霧嶋董香と金木研のとった行動は、董香が金木を食べることだ
1口食べただけで月山に勝てる力を得れる
Aも金木を食べれば飢えが収まるんじゃないかと思ったのだ
それを言おうとするも、言えなかった
「うわー、凄いね」
「？！」『、！』
気配も何も無かったのに、いつの間にか後ろに男がいた
男は長髪の黒髪に感情を感じさせない大きな目。服には針を何本も刺している
男は自分の腕を食べているAに興味津々だった
金木はAを自分の背に隠すように男の前に立った
「…いつからそこにいたんですか」
「ちょっと前」
男は無表情で答える
気味の悪い奴と金木は顔を顰めた、するとAが口を手で拭ってもう大丈夫ですよ、と言った
『…オニーサン凄いですね、全然気づかなかったです』
「まぁ、それ程でもあるよ。ところで君は自分を食べるの？」
『んー…それは教えられないですねー』
「うーん、オレすっごい気になるんだよねー。君ら、凄い血の匂いするし、念は使えないみたいだけど強そう」
「…念？」
聞きなれない単語に金木は不思議そうな顔をする
男は気にしないで、と言っていたがこの世界にも喰種と同じように何か能力みたいなものを持っている人達がいるのか、と考える
「ねえ、君達オレの家来ない？」
「、遠慮します」
「オレの家結構でかいよ？」
「そうゆう問題じゃありません」
金木が言い返すと男は無表情のままうーん、と何か悩んでいる
誰だっていきなり現れた無表情で全身に針を刺した男について行かないだろう
すると今まで黙って聞いていたAが口を開いた
『別にいいんじゃないですか？悪い人じゃなさそうですし』
「うん。別に殺そうとかは絶対しないから大丈夫だよ」
「は、何言ってんの馬鹿、いやいやいや、絶対行きませんから」
「でもその子はいいって言ったよ？」
その後も金木が何かを言っていたが、男はそれを完全無視して2人に自己紹介をした
「オレはイルミ=ゾルディック。君達は？」
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ササク(プロフ) - HUNTER×HUNTERと東京喰種二つとも大好きな作品なんですが、まさかクロスオーバーが読めるとは思ってなかったんで今めっちゃテンション上がってます！あと、作者さんの書く文章と内容が素晴らしくて性癖にキますねw応援してます❕ (2023年2月15日 19時) (
レス) id: ba5c48af12 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年5月9日 8時
