No.3 質問ト記憶 ページ5
「あ、起きたね！」
目を覚ました少女にシャルナークが駆け寄る
『…あなたは、さっきの』
「うん！君を気絶させてここまで運んできたんだ」
ニコニコとしながら答えるシャルナークに少女も口元に笑みを浮かべてそうですか、と短く答える
「単刀直入に聞くけど、君は何？」
その質問に少女は少し黙った後、笑顔で答えた
『…ボクの質問にちゃんと答えてくれれば、ボクもちゃんと答えます』
「餓鬼…今の状況わかててそれ言てるか」
「まあまあいいじゃん。で、質問っていうのは？」
キレそうになるフェイタンを静めてシャルナークが少女に向き直る
『んじゃあ、ここはどこです？』
「ここ？ここはオレ達のアジトだけど」
『ちがうです、国名です。日本ですか？』
「ニホン…？ここはサヘルタ合衆国だけど」
それを聞いて今まで愛想のいい笑顔を浮かべていた少女が不思議そうな顔をする
『日本、知らないです？じゃあ、アメリカは？ボク、これくらいしか国知らないですけど』
「んー、聞いたことないけど」
他の団員も初めて聞く国名に首を傾げる
『じゃあ、アナタ達はなんです？』
「オレ達は盗賊さ、幻影旅団 通称蜘蛛だけど、知らない？結構有名だよ？」
『盗賊…ホントにいるんですねぇ』
「？」
この少女は…何かが抜けている
幻影旅団という名前はテレビを見ていたら1度は聞く名前だろう。それにさっき言っていたニホンやアメリカなどの存在しない国名
「君、名前は？」
『ボク？ボクはAです』
「歳は」
『多分…17です』
「出身は？」
『東京です』
「トウキョウ？」
またもや出てきた聞いたことの無い名前
記憶喪失かとも思ったがそうではないようだ
シャルナークは参ったとでも言うように頭をガックリと下げて団長ぉー、とだるそうに言った
「あぁ、パク」
クロロがそう言うとAの前に長身で金髪の女性が出てきた
少女は笑いながら首を傾げた
『…何するです？』
「安心して、ちょっと記憶を読むだけよ」
『記憶を、読む？』
パクノダが少女の頬に触れた
するとパクは大きく目を見開く
「…20区、グール、鳩、ママ、レイ、ケン、あんていく、コーヒー、守る……？」
パクノダは読み取った記憶を単語にして声に発する
手を離すとフラフラとAから離れた
「………簡単に言うと、この子、人間じゃないわ」
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ササク(プロフ) - HUNTER×HUNTERと東京喰種二つとも大好きな作品なんですが、まさかクロスオーバーが読めるとは思ってなかったんで今めっちゃテンション上がってます！あと、作者さんの書く文章と内容が素晴らしくて性癖にキますねw応援してます❕ (2023年2月15日 19時) (
レス) id: ba5c48af12 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年5月9日 8時
