No.9 首二衝撃足二痛み ページ11
『Aです。ほら、ケンも』
「…金木、研です」
「Aにカネキ、ね…」
するとイルミは黙って何か考えているようだった
沈黙が続く中、痺れを切らした金木が口を開く
「あの、イルミ、さんは何故僕達を家に連れて行きたがるんですか」
イルミはまた黙って、うーん、と顎に手を当てている
Aはそれを不思議そうに見ている
するとイルミが小さい声で何かぶつぶつと言い始めた
「あー、もう演技とか面倒臭いや。第一オレに暗殺以外の依頼するのが間違いなんだよね」
「…暗殺？」
「はぁ、2人は難しそうだから君だけでいいや」
『っ……』
するとイルミは目にも留まらぬ速さでAの首に手刀を入れる
それを見た金木は咄嗟に赫子を出したが足に痛みが走り膝をつく。見てみると黄色の持ち手の付いた針が刺さっていた
金木は赫子だけ動かしてイルミに攻撃するがそれは避けられてしまう
イルミは気絶したAを担ぎ上げる
金木はそれを見て立とうとするがなかなか足に力が入らなかった
「うん。やっぱりこの方が早いや」
「お、まえ…」
「あー、無理無理。暫くは動けないよ、その針特殊だからね。…2人共連れて来いって言われたけど…まぁいいか」
片手でサラサラな髪をかきあげて金木を見下ろす
そして高く跳び壁と壁を交互に蹴ってビルの屋上まで上がってイルミは暗闇に消えてしまう
金木は赫子を消して足に刺さった針を抜いた
拳をギュッと握る。力を入れすぎて血が流れ始めたがそんな事はどうでも良かった
「…っ何奴も、此奴も……絶対、…取り戻す、」
──────────
イルミはビルの屋上を走りながら気絶して死んだように眠っているAを見る
そしてポケットから電話を取り出すと誰かに電話をかけ始める
いつもなら相手は1コールで出るのに、今日はなかなか繋がらない
「(ほんとにこの子であってるのかな。刀通らなかったって言ってたけど針刺さったし、あ、あれは念を使ってたからかな？)」
そんなことを考えていると相手がやっと電話に出た
「もしもし、ヒソカ？1人しか連れて行けないけど、まぁ、依頼は完了したよ。今そっちに向かってる」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 143人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ササク(プロフ) - HUNTER×HUNTERと東京喰種二つとも大好きな作品なんですが、まさかクロスオーバーが読めるとは思ってなかったんで今めっちゃテンション上がってます！あと、作者さんの書く文章と内容が素晴らしくて性癖にキますねw応援してます❕ (2023年2月15日 19時) (
レス) id: ba5c48af12 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2019年5月9日 8時
