物理。弐 ページ4
「ですが、お二人は術が解けるまで任務に当たる事は出来そうにありませんね…
柱二人が戦闘不能というのは、かなり緊急事態と言えます」
そう言うしのぶちゃんは、鴉に文を持たせる。
私と不死川さんは勧められた椅子に座って、しのぶちゃんの話を聞いていた。
少しすると、どこからか鴉が飛んできて…
「伝令!伝令!緊急ノ柱合会議ヲ行ナウ!正午ニ産屋敷へ向カエトノコト!」
「あらあら速いですね」
その知らせを聞いて、私と不死川さんは思った。
相変わらず手は繋がったままで私は恥ずかしい。
「『(これ以上柱に会いたくねぇ……)』」
「は?」「えっ!」「わははは!」「よもや!」「!?」「…」「…!?!」
…まさに十人十色と言える反応をいただきました。
すると、むくれた顔の時透くんが此方へ近づいてくる。
「Aさん。なんで手、繋いでるの。離れてよ」
「(むくれてる時透くん可愛いわ!きゅんきゅんしちゃう!)」
そう言って私の手を引っ張る時透くん。
前の合同任務で懐かれ、蜜璃ちゃん含む柱三人+竈門兄妹玄弥くんで向かった刀鍛冶の里での任務で記憶を取り戻し、余計に甘えたさんになっていたのである。
「おい胡蝶…テメェ説明したんじゃなかったのかよォ…」
『いだだ、時透くん痛い痛い…ってしのぶちゃん!?言ってくれたんじゃなかったの?!』
慌てる私たちに笑顔でしのぶちゃんは言う。
「あら、私ったら。うっかりです」
「胡蝶テメェ覚えてろ…!!」
『見捨てたなしのぶちゃん!!』
すると、顔を真っ赤にした蜜璃ちゃんと眩しい笑顔の煉獄さんが近づいてきた。
嫌な予感がするのは私だけだろうか。
「Aちゃん…なんで言ってくれなかったの!いつから二人は…つ、付き合ってるの?」
キャッ、言っちゃった!!と言って顔を隠す蜜璃ちゃん。
木の上にいますね伊黒さん。ほんわかした雰囲気こっちまで流れてきてますよ!
「よもや!俺からみんなに伝えておいたんだ!」
ふ ざ け る な
何を伝えたんだ炎柱!!
そう内心荒ぶっていれば、騒ぎの元凶は大声で言った。
「む?不死川と天野が手を繋いで歩いていたと、恋仲なのかと聞けば仲良く照れて否定していたと
伝えただけだぞ!!」
「煉獄お前もう黙れやァ!!」
怒られるのは承知なのでお館様、早く来てください…!!
あと宇髄さん、声出ないくらいずっと腹抱えて笑ってるの見えてるからな!!
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ナイトウルフ(プロフ) - 最後、、、!一気に読んじゃいました(笑)さねみんイケメン…この話が現実になればいいのにッッッ 素敵な作品をありがとうございます!! (2022年2月13日 1時) (レス) @page28 id: 1bd66c2c15 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 夢中になって読みました! 他の柱の物理も読みたいですーーー! (2020年12月3日 0時) (レス) id: 1c30a1e22f (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - 番外編のおばみつちゅき(( (2020年7月31日 14時) (レス) id: e0b0a3b941 (このIDを非表示/違反報告)
銀時 - 凄い面白かった!天元が爆笑してるの想像したらめっちゃ笑えてきた! (2020年4月24日 3時) (レス) id: 6c694a1b22 (このIDを非表示/違反報告)
瀬田 - 幸せです (2020年3月24日 22時) (レス) id: 2c549b1da3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空風まりも | 作成日時:2019年12月14日 20時