物理。拾参 ページ15
「おいおいおい天野困ってるからそこまでにしとけやお前らなー」
『……宇髄さん今だけ感謝してます…』
「一言余計だぞおまえ」
宇髄さんの鶴の一声でみんながまた元に戻る。
時透くんは私の唯一空いている左手を握ったりして遊んでいる。
不死川さんはその隣にいる伊黒さんと喋り始めた。
うん。私からかわれただけだよね？みんな何もなかったかのように飲んでるし大丈夫だよね？
時透くんはともかくまさかそんなこと不死川さんが思ってるわけ…
はあ。
さっきは空気が恥ずかしすぎて顔を覆って逃げ出したいくらいだった。
手繋がってるから現実的に無理だけど。
「大変ですねぇAさん」
『あと二日だから…もうすぐだよ』
でもちょっと、寂しいなとか思ったりもする。
「何も考えず口走ったな、不死川。一旦落ちついて酒を飲むのをやめろ」
「伊黒…テメェらさっき何も聞いてないよなァ」
「む！まさか��Aさんがいい��と時透が言ったときに��やらねェよ��とかムキになって言っていたなんて見ても聞いていないぞ！なあ、冨岡！」
「(そんなこと不死川が言うなんて思っていなかったが)まさかな」
そう、思わずムキになって口走ってしまった。
まあ圧をかけてみてもこいつらに効くとは思ってはいない。
でも。
「Aさん可愛いなあ」
『…………むにゃ………』
「寝ちゃいましたねえ」
「寝顔もかわいいわ！」
いろいろあったので疲れたのか、寝てしまった天野を横目で見る。
嫌でもつんつん頬をつついている時透も目に入る。
何かこいつら近くてムカつくんだよなァ…
いやいやいやいや、は？
別に気にしなくてもいいことだろォ、何で俺が嫉妬してんだよ…
「もしかして不死川さん。あなた気付いていないのですか？」
「はァ？」
「Aさんのこと、好いているのではないんですか？」
胡蝶の声で一瞬酔いがさめた。
あ、俺天野のこと好いてんのか。何だか異常にすっきりした気分だ。
「…胡蝶さんなんで言っちゃうの。そのままにしとけばよかったのに」
「不死川お前も気付いてなかったのかよ！！」
そう考えると、俺は好きだと自覚もせずあんなことや(風呂事件)こんなこと(抱きついて寝る)をしてたのかィ…自分が恐ろしいわ。
とりあえず時透が天野にくっ付いてて苛つく。
「時透お前近いんだよ離れろや」
「やだ。手繋いでて不死川さんの方がずるい」
『………おはぎ…』
「お前そればかりだなァ！」
手が離れるまで、あと二日＿
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ナイトウルフ(プロフ) - 最後、、、！一気に読んじゃいました(笑)さねみんイケメン…この話が現実になればいいのにｯｯｯ 素敵な作品をありがとうございます！！ (2022年2月13日 1時) (
レス) @page28 id: 1bd66c2c15 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 夢中になって読みました！ 他の柱の物理も読みたいですーーー！ (2020年12月3日 0時) (レス) id: 1c30a1e22f (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - 番外編のおばみつちゅき(( (2020年7月31日 14時) (レス) id: e0b0a3b941 (このIDを非表示/違反報告)
銀時 - 凄い面白かった！天元が爆笑してるの想像したらめっちゃ笑えてきた！ (2020年4月24日 3時) (レス) id: 6c694a1b22 (このIDを非表示/違反報告)
瀬田 - 幸せです (2020年3月24日 22時) (レス) id: 2c549b1da3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空風まりも | 作成日時：2019年12月14日 20時
