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物理。拾 ページ12

結局寝たのは午前三時くらいでした。
くっつくなって言った不死川さんがくっついてどうするんですか…
そう思いながらまだ寝ている彼をジトッと見つめる。


ぱちり、と不死川さんの目が開く。一瞬目が閉じかけたが、私を認知してカッと目を開けた。


「………は?」

『おはようございます。おかげで眠れませんでした』


…ということから三日目は始まり、四日目もするっと終わった。慣れてきたから。
まあ、私は二日目のお風呂事件、夜のくっつく事件から挙動不審になってしまったけど。


そして、今、五日目。


「久しぶりねAちゃん、不死川さん!」

「わざわざ呼びに来てやったんだ、本来ならこんなことをしようとは思わないが甘露寺の厚意に感謝するんだな」


同い年で恋柱の蜜璃ちゃん、開幕から蜜璃ちゃんへの愛を語った伊黒さんが来ていた。
呼びに来てやった、という伊黒さんの言葉に私は首をかしげる。


「なんかあんのかよォ」


不死川さんも分からないみたいだ。
すると、蜜璃ちゃんが元気よく口を開いた。あ、伊黒さんも鏑丸も頰緩んでる。


「これから、柱みんなで懇親会なの!お館様のご厚意で、出来る限り任務は後輩たちに回すから、みんなで仲良くやっておいで。Aと実弥も大変だろうから元気にしてあげてねって!」

「そういうことだ、早く準備しろ」


懇親会?お館様、すごいな。
久しぶりにみんなと会えるのは嬉しい。ただ、手は繋いであるから、それを凝視されると恥ずかしいけど。あと不死川さんを真正面から見るのも恥ずかしい。何これ、自分で思って恋する乙女みたいじゃんか。でも私の柄じゃないと思うしそんな訳ないと思うけど。
そんなことを考えながら道中、仲良く四列で歩く。


『みんなとご飯久しぶりだなぁ…あ"』

「どうしたの?…あ〜」

「宇髄のやつか」


瞬時に理解してくれた蜜璃ちゃんと伊黒さん。不死川さんは前来なかったから、知らないだろう。
何を隠そう、あの時私は宇髄さんに酒を盛られたのだ。
今となっては忘れたい過去だ。記憶から抹消したいくらい恥ずかしい。
酒を盛られて酔っ払い、時透くんに甘えまくったという私の武勇伝(違う)を聞いた不死川さんはため息をついて言った。


「はっ、今日は俺が盛らせねェよ安心してろ」

『ありがとうお兄ちゃん』

「潰すぞ」


不意打ちでキュンとしたから誤魔化した。


「伊黒さん!この二人いい感じに見えない?!きゃー!きゅんとするわ!」

「…確かに前と雰囲気が違うな」

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ナイトウルフ(プロフ) - 最後、、、!一気に読んじゃいました(笑)さねみんイケメン…この話が現実になればいいのにッッッ 素敵な作品をありがとうございます!! (2022年2月13日 1時) (レス) @page28 id: 1bd66c2c15 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 夢中になって読みました! 他の柱の物理も読みたいですーーー! (2020年12月3日 0時) (レス) id: 1c30a1e22f (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - 番外編のおばみつちゅき(( (2020年7月31日 14時) (レス) id: e0b0a3b941 (このIDを非表示/違反報告)
銀時 - 凄い面白かった!天元が爆笑してるの想像したらめっちゃ笑えてきた! (2020年4月24日 3時) (レス) id: 6c694a1b22 (このIDを非表示/違反報告)
瀬田 - 幸せです (2020年3月24日 22時) (レス) id: 2c549b1da3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空風まりも | 作成日時:2019年12月14日 20時

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