こんにちは天国【鬼滅の刃】

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…トリップ物や転生物の主人公には“特典”みたいなのってよくあるじゃない？



残念ながら私にはどうやらそう言ったチート機能が備わっていないようだ。
よもやと思い、一度炭治郎くんに手合わせと言う名の力試しをしてもらった事があったが、剣道すらしたことの無い私は当たり前のようにボロ負けであった。
と言っても炭治郎くんはかなりの手加減をしてくれていたみたいだけど…

足も速くない、身体能力も低い、きっと私は他の小説で見た他の夢主のように鬼殺隊にも入る事は出来ないだろう。

『(…もし、私よりも強い別の人が、もっと前の時代にトリップ出来ていれば、真菰ちゃんたちを救済出来たのだろうか…)』

横に座って談笑をしているその子をみて少し後悔をした。

……私は何に後悔しているのだろう

自分の能力の無さに？
無能な自分がここに来てしまった事に？


『(きっと両方だ…)』





真「…どうしたの？

悲しいの？」


『…悲しくなんかないよ



月が、綺麗だね』

分かってる。
今思うと我ながら苦しい誤魔化し方だったと思う。
仕方ない、ちょっとセンチメンタルだったんだもん。
ちょっとの冗談くらい許して。

真「…ふふっ そうだね」

『真菰ちゃん、またここに来ても良いかな？』

真「うん！」

可愛らしく笑った彼女の笑顔を目に焼き付け、私は帰路に着いた。









これから受けるであろう鱗滝さんの説教に心臓を震わせながら。









だって鱗滝さん怖いんだもん。
中身20歳半ばだけど、怖いんだもん。
お面の後ろにも般若が見えるんだぜ…恐ろしい。



まぁ、遅くなっちゃったのは私が悪いんだけどさ…
だけどもさ！！！！！！(諦めが悪い)



そんな事を考えながら足を進めると、こう言う時だけめちゃくちゃ速く家につくよね。

家の灯りがもう目の前にあるよ…



『(…〜歯を食いしばれ私〜！！元気ですか〜！！)』

バチンっと両頬に気合を入れ、寸手にある灯りがともる我が家へと足を進めたその時









「お前…

…美味しそうな匂いがするなぁ」









『っ！！！？！


おっ！！？！？！？！？』









おにじゃぁぁぁぁぁぁああああああん！！！









次回予告
転生人A、死 す。

7いや、しなないからね私！！！→←5

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