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鱗「今日からは呼吸を使い、技の修得を行う。」
いつものように山を2周し降りてくると、
鱗滝さんが“いつぞや”の古刀をもって立っていた。
『その刀…あの時の…』
そう言えばあの後、刀がどこに行ったかとか気になってはいたのだが、結局鱗滝さんもその話は一切してこなかった。
『(…勝手に盗ってきちゃったから流石に質問タブーなのかと思ってたわ…)』
鱗「この刀はお館様から命を受け、儂がこの家に保管していたものだ。
…そうか、“あの時”使ったのはこの刀だったのか…」
『(お館様の命令とか、めっちゃ大事な刀じゃん…しまった…)…覚えてないとはいえ、勝手に持ち出してしまって申し訳ありませんでした！！』
私はこの磨かれた素早さで毎度おなじみの土下座を鱗滝さんにした。掌に触れる地面が氷のように冷たい。
いやほんと人様のものを勝手に持ち出すなんて…そんなことをした自分にショックだわ…
鱗「そんなことをせんでもいい、顔を上げるのじゃ。
Aはこれを持ち出していないのだろう？
…これは先代の血柱が当時使用していた刀だ。
いずれは血の呼吸を扱うものに渡す予定だった」
「これはもうAのだ」
と渡された古刀は自分が記憶していたものよりもずっと軽く、そして刃こぼれが異様に酷かった。
よくこんなので切れたな私。
『…本当に頂いていいんですか？』
だってこれ、結構重要なものですよね。
私なんかが貰って良いものか正直悩んだ。
鱗「…血の呼吸は、己の血を刀に吸わせて戦う必要があり、血を吸う刀はこれ一本のみ。
この刀でないとこの先話にならん。」
…どうやらこの刀を意地でも譲ってくれるらしい。
『…わかりました。
ありがたく使わせていただきます。
これから宜しくね、相棒。』
欠けた刃を陽に透かすと、刀身が鈍く光った。
それが「こちらこそ」と返されたように感じた。
…私はいつからロマンチストになったのだろうか。
---
刀の説明
日輪刀
名前は不詳
誰が打ったのかも不明
持ち手は全て黒で統一されており、刀身は黒みがかったシルバー。
鞘も黒で刀本体に比べて鞘の方が分厚く少し重量がある。(本体は他に比べ比較的軽いとされてる)
あと刃こぼれが酷い。
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かなみ(プロフ) - #egg/たまごさん» 書いてて自分でも恥ずかしくなるくらいとんでもねぇ長男です（笑）こちらこそ、お立ち寄りいただきコメントまでいただいてありがとうございました！！これからも頑張ります！！！ (2020年3月9日 1時) (
レス) id: b605df076c (このIDを非表示/違反報告)
#egg/たまご(プロフ) - とんでもねぇ炭次郎ですね！(最上級の褒め)素敵な小説ありがとうございます！更新頑張ってください！ (2020年3月3日 9時) (レス) id: fef018cdc2 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ(プロフ) - くりりんさん» めちゃくちゃ返信遅くなってすみません！コメントありがとうございました！！これからも頑張って更新かけていきますので、どうぞよろしくお願いします！！！ (2020年3月1日 23時) (レス) id: b605df076c (このIDを非表示/違反報告)
くりりん - コメント失礼します。これから主人公はどうなっていくのか楽しみです！ワクワク(*'▽'*)炭治郎が距離感近いのもドキドキします(//∇//)これからの展開も楽しみにしてます！！更新頑張って下さい！！！ (2020年1月8日 8時) (レス) id: c6b331e09a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなみ | 作成日時：2019年11月22日 0時
