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肩に、トントンと軽く叩かれたような
感覚を感じて、目を開ける。
……あ、寝ちゃってたんだ……
目を擦りながら
辺りをきょろりと見渡すと、
驚いたような顔をした有志くんがいる。
『ゆ、有志くんごめん…寝ちゃってた。』
部活終わりで疲れているだろうに
起きるまで待っていてくれたのかな。
｢お、おん。大丈夫…｣
声をかけても、挙動不審な感じなので
気になって聞いてみる。
『……あの、私何か、寝ている間に
しちゃった……？』
もしかしたら、寝言とかいびきとか
寝起きが悪かったとか……。
でも、有志くんはふるふると首を振る。
……その代わりに、驚くべき言葉を
有志くんは発した。
｢あのさ……、Aって俺のこと
好きなん…………？｣
＿＿＿＿え？
なんで、どうして。
部活に行く前は、こんな感じじゃなかったはず。
優奈が有志くんに言った……？
いや、それも無い。
だって有志くんが部活に行くのは見届けてるし、
その間に優奈と有志くんは話していない。
そんなことが頭でぐるぐると渦を巻いて、
声を絞り出すのがやっとだった。
『え、な、何で………………？』
私が震えた声でそう聞けば、
有志くんは言いづらそうに頭をかいて言う。
｢……A、寝言いっててん。
俺のことが…その、好きって。｣
＿＿＿あぁ、なんて馬鹿なことを。
恥ずかしさがぶわっと湧き上がる。
.
けれど もうバレてるんだ、 と思ったらもう、
言うしかないと思った。
.
『……うん…私、有志くんのこと、すき。』
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作者名：ばばば | 作成日時：2019年12月11日 0時
