148訓 新しき国の礎 ページ22
ーー将軍墓地
「見つけた」
総悟「ああ、じゃあやるか」
総悟がスイッチを押すと仕掛けられた爆弾が爆発した。
ドォンンン
私たちはその爆風に乗じて桂に迫るが
桂「爆煙か。霊園の入り口のようだ。紫雀!走れ!」
紫雀「桂、これはまさか!!」
隊士「沖田さん、Aさん。桂が逃げました」
総悟「A」
「わかってるって」
すぐに私たちも桂の後を追う。
桂「何せ色んな連中から狙われてる身だが、恐らく・・」
紫雀「星芒教か!!」
桂「奴らがあちこちからアルタナを集めていたのは、不死の技術の確立には膨大なアルタナが必要だからだ」
逃げる桂を追っていたが、総悟が急に立ち止まった。
「え?」
総悟「ここまでで十分だ」
隊士たちも戸惑った顔。
桂「その牙はいつ地球に向けられてもおかしくなかった。とりわけ虚の肉体を手に入れた奴らは、地球のアルタナを欲しているはず」
総悟「奴らには爆煙とは逆に走ってもらって完璧でィ」
ま、総悟の事だ。
きっと考えがあって爆発なんていう目立つ事をしたのだろう。
なら
「言う事聞くしかないか」
総悟「ま、ご主人様の命令は絶対だからな」
「誰もお前をご主人様とは思ってないわ」
桂「俺がこんな身分を手に入れたのは、瓦解した国を立て直し、新しき国の礎を作るためでもあった」
そんな桂の後ろ姿を見送り私たちは先回りの場所へと走り向かう。
桂「そして虚にまつわる動きを把握するためでとあった」
総悟「終兄さんにはこのまま桂の背中を追ってもらいやす」
途中でバレたら全てがオジャンだからなと総悟はニヤリと笑う。
桂「俺には俺の義の通し方がある」
総悟「さぁ来やがれ、桂」
桂「紫雀、お前は別方向から逃げろ。そしてもし俺が帰らなかったら、そよ姫と新政府を頼む」
紫雀「桂!待て!!桂ぁあ!!」
隊士からの無線で桂が仲間と別れた報告を受けた。
それに加えて、こちらに向かってきている事も。
桂「喜々、将軍の墓の隣に総理大臣の墓のを並べるのも悪くはないが、国の墓まで並べたのでは寝つきも悪かろう」
桂は両手に爆弾を持つ。
桂「我が死ぬる時は国も死ぬる時。天で見てるがいい!この国と総理大臣の力を!!」
そんな桂の前に私たちも武器を構えて出る。
総悟「桂ぁあ!!覚悟ぉおお!!」
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シオン - 初めまして、私は、シオンといいます。とても素晴らしい作品だと思います。 (2021年2月6日 10時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
天羽苺(プロフ) - 更新待ってます! (2020年4月29日 18時) (レス) id: d8cddd6978 (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - リノさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえると嬉しいです!頑張ります(^o^) (2019年7月25日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - 何度この作品を読んでも面白くて飽きません!長作で大変だと思いますがこれからも頑張って下さい! (2019年7月18日 22時) (レス) id: fc408fc325 (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - 紫蘭さん» コメントありがとうございます!数年近くも読んでもらって嬉しいです!!頑張って完成させていただきます笑笑 (2019年3月22日 17時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田いずみ | 作成日時:2019年3月21日 18時