【銀魂】副隊長は天人さんです＊続４

138訓 汚れ役 ページ12

すぐに僕は沖田さんの一撃をかわす。


「おーおー地面までえぐっちゃって」


新八「Aさん！そんな事よりも止めてぇえ！！」


その間にも沖田さんの攻撃は止まない。


総悟「Aに助けを求めても無理だぜ。俺が満足するまでアイツは手を出さねぇ」


新八「そ、そんな・・」


「ファイト」


Aさんはただ見ているだけ。なら


新八「し、新海さん！止めてくださいよ！！」


新海「相手は沖田だしな。それに妹ちゃんがやられてるわけじゃないし」


新八「この兄妹全然使えねぇえ！！」


今度は後ろから斬りかかる沖田さん。


新八「ちょ、待って！タンマ！！タンマ！！」


すぐに僕は木刀を取り出し、沖田さんの一撃を受ける。


総悟「へぇ、少しはやるようになったじゃねぇか」


新八「いや、そうじゃなくて！！」


僕は沖田さんの攻撃を木刀で受けながら、疑問に思っていた事を聞く。


新八「沖田さん、アンタッ・・切腹申しつけられたんじゃ・・。Aさん、まさか知ってたんですね！！」


「だって新八くん聞かなかったじゃん」


新八「気をつかって聞かなかったんですよ！！」


真選組を取り戻すとか何とか言ってなかったですか？と僕は聞く。


「この平和な世界には真選組はいらないって事・・」


総悟「そう。だから俺は死んだんだ」


原田「ちょっと沖田さん、喧嘩ならアッチでやってくれよ。つーかAちゃんもさっさと止めてくれよ」


「やだよ、止めたら止めたで後々面倒だし」


沖田さんの攻撃を受けてて気がつかなかったが、周りには同じく黒いスーツに身を包んだ、斎藤さんや原田さんなどの元真選組メンバーがいた。


総悟「だがその平和ってーのは新政府の作った幻想にすぎねェ」


攻撃をやめ、僕の前に立つ沖田さん。


総悟「この国はまだ平和を脅かす邪魔者が内にも外にもいる。ソイツを掃除する汚れ役が必要なわけだ」


周りには武器を持つ元真選組メンバー。


総悟「そこで俺たちはとっつぁんの口利きで、桂との政争を利用し、一旦表舞台から姿を消した」


新八「待ってください。Aさんは松平さんに潰されたって恨み辛みを・・」


チラリとAさんを見れば、周りも含めて笑っている。


総悟「テメェはコイツに利用されたんだよ。テメェら万事屋を桂暗殺のエサにするために」


新八「ええええ！！Aさんマジですか！？」


Aさんは無言で笑うだけで・・。


新八「肯定ですか・・」

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