【銀魂】副隊長は天人さんです＊完結編

３３＊ ページ35

神山「飲み過ぎっすよ、副隊長」


心配する神山。
そりゃそうだ。一升瓶をコイツ一人で飲んでいる。


「・・・大丈夫。もう一杯」


そう言ってコップを再び神山に向けた所で、俺はそのコップを奪った。


「ちょっと！まだ飲むってーの」


総悟「やめろ、神山も言ってんだろ。飲み過ぎだ」


「まだ大丈夫だって！！」


総悟「今日ほとんど寝てねぇだろ。もう休め、明日もたねぇ」


俺は優しく諭すが


「・・・飲まないと・・ダメなの・・・」


そう言って俺のコップを持つと一気飲みした。


「お酒の力がないと・・もう・・・ダメそうだ」


小さな声だが俺の耳にはしっかりと入ってきた。
Aは自身の身体のことを俺よりも理解しているだろう。


「・・総悟」


俺の名前を呼ばれて俺はAの方を向く。


「今度は考える。少し休もうって・・」


総悟「A・・」


「だから倒れるまでは何しようがホッといて・・。最後になるかもだから」


そう言ってニコリと笑った。
最後って何だよ。倒れるまでって何だよ。
諦めんじゃねぇと言ってやろうと思ったが


山崎「俺たちだけじゃないですよ、局長、桂さん。アイツらのこと忘れてますよ」


地味の山崎が俺とAの会話を分断した。
つうか今から真面目にコイツと話そうとしてたのに、この地味ヤローをぶん殴ってやろうかと思う。
だか、近藤さんまで乗り気で話を進める。


近藤「おー、そうだったそうだった。紹介しないとな」


山崎「今日の作戦のMVPの過激攘夷党、万事屋の皆さんです！！」


銀時「誰がMVPだ」


ニコやかに言った山崎の頭を、義兄弟とかいう奴が蹴った。


銀時「テメェらみてぇな節操ねぇ奴と一緒にすんじゃねぇ！！なに勝手に俺までテロリストにしてんだよ！！犯罪者の仲間入りにしてんだよ！！」


その言葉にチャイナもメガネも同意し頷いている。


近藤「ありがとう新八君、チャイナさん。君たちまで俺たちを救う作戦に協力してくれたとは」


新八「だから協力した覚えはこれっぽっちもない」


神楽「触るな、ゴリラ」


近藤さんはメガネとチャイナの肩を組む。


銀時「で、随分とコチラさん方はピリピリしてんじゃねぇか」


そう言って義兄弟という奴は、俺とAと神山のいる席にやって来た。


銀時「大丈夫か？顔色悪いぞ」


「力水飲んでるんで大丈夫です」


Aはニコリと笑う。

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