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ーー総悟side
「「俺たちの大将にカンパーイ」」
カチャンとジョッキがぶつかる音が響いた。
笑い声や話し声が大きくなる。
あの後、無事に近藤さんと桂を助けた。
総悟「おい、俺には鬼嫁な」
神山「わかってるっす。日本酒派っすもんね、隊長は」
目の前の神山は俺のコップに鬼嫁を注ぐ。
昔は未成年がどうこう言われたが、俺は23歳になったので誰も何も言わない。
近藤「今回はみんな良くやってくれた」
上座の近藤さんと桂の方を攘夷志士も含めた俺たちが見る。
桂「皆のおかげで戻って来れた」
近藤「俺は、お前たちに何と礼を・・いや、詫びたらいいのか・・」
そう言って近藤さんは頭を下げた。
桂「俺たちが不在の間、苦労をかけた」
そして桂も俺たちに頭を下げる。
土方さんは笑いながら
土方「なぁにチョロいもんよ。今の幕府は白詛ですっかり弱体化してやがる」
エリー「何よりあの真選組が手を貸してくれたのだ。今の我らに敵はいない」
土方「いやいや何をおっしゃるエリザベス殿。貴殿の武者ぶりこそ、称賛に値するものであった」
そう言って土方さんは、エリザベスのお椀にマヨを注いだ。
あんなことされて喜ぶのはアイツらだけだ。
エリー「いえいえ、土方殿も鬼の副長の名に恥じぬ戦いぶりでござった」
エリザベスも土方さんのお椀にマヨを注ぐ。
土方「エリザベス殿、それは昔の話だ。今の我々はスーパーマヨブラザーズ。トシ&エリーではないか」
エリー「そうであったな、トシ」
土方「これからもよろしくな、エリー」
そう言って二人はゲテモノが入ったお椀をカチンと鳴らした。
近藤「桂、俺はお前に言わねばならん事がある」
そう言う近藤さんに桂は言うなと制すると
桂「互いに昔の事は忘れよう」
近藤「桂・・」
桂「ヅラでいい、近藤」
近藤「ゴリラでいい」
二人はそのまま肩を組んだ。
桂「かつて仇敵だった我らが手を結ぶ世だ。きっとこの腐った時代を変えられるだろう」
近藤「ああ!!共に行こう!新しい時代を築く旅へ!!」
総悟「あーあ、随分盛り上がってるね」
「・・そうだね」
隣に座るAがボソリと呟き、一気にコップの中身を飲み干した。
総悟「おい、そんなに一気に飲んで大丈夫か?」
「神山くん、もう一杯」
そう言って目の前の神山にコップを向ける。
神山「え、大丈夫っすか?」
「いいから、早く」
その言葉に神山もコップに酒を注いだ。
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ユズ風呂(プロフ) - 完結編でぶっちゃけ夢主ちゃんの格好何に似せたんですか? (2019年4月28日 16時) (レス) id: 8ff75eaee8 (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - 紫蘭さん» リクくれて始まりも遅かったのにそう言われて頑張れます!!涙腺崩壊しちゃってください笑笑 (2017年12月3日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
沖田いずみ(プロフ) - りんごあめさん» そう言ってもらえると頑張れます!!長引いてますがよろしくお願いします!! (2017年12月3日 21時) (レス) id: 028374920b (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 逆にもっと長引いてほしいです。切実に…笑 毎日毎日涙腺と格闘してます…もう悲しくて悲しくて…。 引き続き頑張って下さい!! (2017年12月2日 23時) (レス) id: 684ce788b1 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - むっちゃ好きです!むしろ長引くほどいずみさんの小説読めるので嬉しいです!1日の楽しみになってます!応援してます!! (2017年12月2日 23時) (レス) id: 7b8fac289e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田いずみ | 作成日時:2017年11月5日 22時