1話 初めまして ページ2
どこまでも続く森の中
そこを歩く少女2人
「＜こんな所に荘園なんてあるのかな？＞」
まだ10もいって間もない少女が聞く
「＜でも、ここに書いてある限りは行くしかないよ＞」
答えるのはもう1人の少女
この2人は姉妹、姉の手には招待状が握られている
「＜あった！あそこだ＞」
2人の前に大きな屋敷が見えてきた
「＜すごい、ここが………＞」
扉の前で2人は立ち止まる
(大丈夫、ちゃんとここまで来れた、言葉だって勉強した、今更逃げちゃダメ)
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
ｺﾝｺﾝ
扉を叩く音が響く
「はーいなの♪」
中から出てきたのは楽しそうな女の人の声
女の人は私たちを見るとびっくりしたような顔をした
「えっと、あなた達が新しい参加者さんなの？」
「ハイ、私はルナ妹はソルといいます、この招待状を貰ってきまシタ」
私はお父さんの部屋から持ち出した招待状を見せた
言葉伝わってるかな？
「ほんとなの！じゃあホントに新しいサバイバーさんなの！私はエマなの！よろしくなの！」
「よろしくお願いしマス」
「さ、中に入ってなの！」
私は屋敷の中へと足をすすめようとする
しかしソルがなかなか進まない
さっきの会話をまだ理解出来ていないようだ
「＜大丈夫だってさ、中に入ってだって＞」
私がそう言うとソルは顔を上げ私にくっつくように歩いていった
私はこれからやらなければ行けないんだ
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作者名：透瑠 | 作成日時：2019年10月7日 0時
