無一郎の大切な幼馴染み

〃 ページ8

無一郎 目線





僕はAが鬼に同情していたのを知っていた





《貴女『鬼だって元人間、好きで人を喰ってるわけじゃないと思う
だから私はその鬼を止めて、救いたい
その方法が例え死しかないのだとしても……』》





Aが僕に言っていた言葉を思い出す

その瞬間、僕の手が動いて彼女の手へと伸ばした


彼女が見たら傷付く、悲しむと思ったから



けれど、間に合わなかった

Aは見てしまった


鬼が刺される姿を……



彼女の方を見ると、彼女は泣きそうな顔になっていた


Aは、人と鬼との兄妹を信じている

すぐに忘れてしまうし、僕はどちらでも構わないけどAが傷付かないようにしたい





炭治郎「やめろｯｯ！！俺の妹を傷付ける奴は柱だろうが、何だろうが許さない！！」



実弥「ハハハッ、そうかい良かったなァ」



義勇「やめろっ！もうすぐお館様がいらっしゃるぞ！！」



実弥「ッ！！？」





冨岡さんの言葉で、不死川さんが一瞬動きを止めた


すると鬼の兄である竈門炭治郎が刀を持たずに、不死川さんを目掛けて走り出した





ゴンッ





鈍い音が響いた


彼が不死川さんに頭突きをしたのだ





貴女『不死川さん、炭治郎くん！！』





Aが倒れた二人の方へ駆け寄る

そこまで気にすることじゃないのに、優しすぎるんだよ



炭治郎の方が先に立ち上がり、鬼の妹が入っている箱の前に立ち塞がった





小芭内(冨岡が横から口を挟んだとはいえ、不死川に一撃を入れた…)



炭治郎「善良な鬼と悪い鬼の区別がつかないなら、柱なんて辞めてしまえ！！」



実弥「テメェ、ぶっ殺してやるｯ！！」





不死川さんが殺気を出し、斬りかかろうとしたその瞬間……







ひなき・にちか「「お館様のお成りです」」





ひなき様とにちか様の声が響く

そして奥の襖からお館様がいらっしゃった





お館様「よく来たね、私の可愛い子供達」





お館様がひなき様とにちか様の手を引かれながら、僕達の所へ歩みを進める





お館様「お早う、皆
今日はとても良い天気だね、空は青いのかな？
顔触れが変わらずに、半年に一度の柱合会議を迎えられたことを嬉しく思うよ」





僕達は全員膝を付き、頭を下げる

炭治郎は不死川さんに頭を掴まれ、地面に叩き付けられていた



そしてAも、同じように僕の隣りで膝をついた

お館様→←〃

ラッキーカラー

あずきいろ

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