11 ページ13
伊之助と離れ、私はまた鬼を斬っていた
貴『稀血とは、面倒なものだな…』
さっきから、鬼が湧き出てくる
けれど、沢山出てきてくれて
この辺り一面の鬼は、いなくなった
そういえば、父さんに聞いたんだけど
私の血は、普通の稀血の血より濃いらしい…
何故だろうか…
ｶｻｶｻ
草むらから音がする
人数は一人
鬼か？人か？
一応人間だと斬ってしまうのもまずい
でも鬼なら、このままでは隙をつかれる可能性がある
とっさに上を見ると、太く丈夫な枝があった
丁度いい
何という、幸運だ
枝の上なら、鬼でも人でも対処出来る
私はさっそく、枝の上に乗った
ｶｻｶｻ
ｶｻｶｻ
すると草むらから、蝶の髪飾りをつけている子が出てくる
あの子は、5日前くらいに会場にいた子だ
挨拶くらいした方がいいよね
彼女が枝の近くに来ると、私は枝に足をかけ
そのままぶら下がって、彼女の目の前に出た
貴『こんにちは』
彼女は驚いて、一度警戒した
多分私が、鬼かと思ったのだろう…
まぁ、突然上から来たからしょうがないか
貴『こんな出方で悪い
私は龍神A。貴女は？』
ぶら下がったまま、私は彼女に問う
彼女は喋る様子はなく、ただ微笑む
貴『ん？』
すると、彼女は表裏がかかれている銅貨を取り出し
宙へ投げた
お〜結構、回るな
彼女が左手の甲で受け止め、右手でおさえる
右手を開くと、銅貨には表とかかれていた
カ「私は栗花落カナヲ、こんにちは」
…喋った！
貴『今投げたのコインだよね、表と裏ってかかれてあったけど何で投げたんだ？』
カ「指示されてないことはこれを投げて決める
今、貴女と話すか話さないか決めた
話すが表、話さないが裏だった
表が出たから話した」
私は枝を一度手で掴んで、カナヲの目の前に降りた
貴『そうなんだ、どうして自分で決めないんだ？』
カ「どうでもいいの、全部どうでもいいから自分で決められないの」
どうでもいい…
自分の心のままに従わない
あまり深入りしていい話じゃないかもな
貴『この世にどうでもいいことなんて何一つないよ
カナヲはカナヲの思うがままに生きた方がいいよ
人生は一度きりなんだから
指示に従うのも大切だけど、自分の意志に従うのが一番良いことだと思うよ』
突然こんなこと言われたら、混乱するけど
カナヲなら絶対大丈夫だと思う
いつか、きっと自分の意志のままに生きられる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1464人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楓(プロフ) - ご飯様ｯ！！さん» 今神メッセージを貰って、嬉しさで軽く逝って来ました(((殴、更新頑張ります！ (2022年5月30日 17時) (
レス) id: ccd9ca707d (このIDを非表示/違反報告)
ご飯様ｯ！！ - 神です、最高です、もう死んでも良いですぅ！！(・ω・｀) (2022年5月30日 12時) (レス) @page11 id: bdf51dfce1 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 千尋さん» 神？？いえいえ、そんなコメントを下さる貴方様が神、神神様ですｯ！(((更新遅くてすみません！更新頑張ります！！ (2021年12月6日 18時) (レス) id: ccd9ca707d (このIDを非表示/違反報告)
千尋 - え、最高ですw神です！もう最高です！←二回目))頑張ってください！ (2021年12月6日 15時) (レス) id: 25c03afb5d (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - あまねさん» 更新不定期な駄作者にそんなお優しい言葉(涙)、あなたは神ですか？神ですね！！((( (2021年9月9日 21時) (レス) id: ccd9ca707d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：楓 x他1人 | 作成日時：2019年9月16日 21時
