愛と歌声を失った少女【暗殺教室】 (ページ8)

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【五時間目国語】

？先生「お題にそって短歌を作ってみましょう

ラスト七文字を「触手なりけり」で締めて下さい

書けた人は先生のところへ持ってきなさい
チェックするのは文法の正しさと触手を美しく
表現できたか

出来た者から今日は帰ってよし！」

国語の時間では短歌だ

最後に「触手だったのだなぁ。」と締めくくるのはかなり難しい

生徒たちがブーイングをするなか、先生は触手をうねらせる

？先生「ほうらほらヌルヌル素晴らしい句が湧いてきませんか？

ヌルヌルヌルヌルヌルヌル」

前原「ヌルヌルうるせえよ！！」

ヌルヌルとうるさい先生に前原は突っ込む

茅野が手を上げて、先生の名前が何なのか質問した

茅野の質問に全員が、そういえばと言った表情だ
出会ってから名前を聞いてなかったからだ

確かに他の先生と区別するのにややこしい

どうやら名乗るものがないらしい

？先生「なんなら皆さんでつけて下さい」

前原「つけていいんだ…」

つけていいと言われるとまるでペット…
あるいは名前がない赤子に名付ける感覚だ

Aはそんな会話を他所に短歌をサラサラと書いていった

渚が立ち上がると遅れてAも立ち上がり先生の元に行く

？先生「おもうできましたか渚君月島さん」

Aは渚の後ろで何かに気付く
同時に寺坂の笑うような息遣いが聞こえた

何かおかしいと感じたAは目の前の渚に
目を光らせる

突然、短歌の紙で隠しておいた対先生ナイフで暗殺する
だが容易く触手で止められた

？先生「…言ったでしょう
もっと工夫を」

すかさず渚は先生に抱きついた
次の瞬間、爆発が起こった

勢いよく飛び出したのは、百を超える対先生用BB弾

生徒たちはBB弾が当たらないよう、腕で守ったりしていた

A「きゃっ…！」

渚の後ろにいたAは爆発によりバランスを崩し、岡野の机の角に頭をぶつけ、意識を失った

寺坂「しゃあ！！」

歓喜を上げるのは渚に暗殺計画を実行させた寺坂、村松、吉田だ

村松「やったぜ！！」

吉田「百億いただきィ！！」

成功したことが嬉しいのか、三人は喜ぶ
他の生徒は突然起こった出来事に言葉が出ない

磯貝「寺坂！！」

前原「何やったんだ！？」

岡野「きゃあ！！月島さん！！！」

爆発の張本人が寺坂だと分かり、怒りをあらわにする磯貝と前原

そこに岡野の悲鳴が聞こえる

近くにいる前原や磯貝、片岡が岡野の悲鳴に気付くと目を見開いた