愛と歌声を失った少女【暗殺教室】 (ページ47)

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【放課後】

殺せんせーとともに毒薬を研究を終えた後、
奥田は殺せんせーから渡された宿題を持って
嬉しそうに歩いていた

すると目の前に人影が見えた

奥田「月島さん…？」

A「それ…殺せんせーからもらったの？」

Aは奥田が手にしている紙を指す
奥田は何のことか分からなかった

だが、指されているものが殺せんせーから
貰った宿題だと理解した

奥田「ははい！

殺せんせーが熱心に付き合っていただいたので！」

あまり話すことのない月島と話していることに
緊張しながらも嬉しそうに話す奥田

だが、Aの目付きはかなりキツい

A「…あんた

あの超生物が親切に毒薬の宿題を出すと思ってるの？

だとしたら、頭の中はお花畑ね」

奥田「っ！！」

A「今日みたいにバカ正直にしていたら

いいように利用されて騙される
後で泣きを見ることになるわよ」

奥田「つ月島さんに何が分かるんですか！！」

Aのキツい言葉にムキになりながらも反論する

奥田「私には人を騙す力が無くて

気の利いた言葉遊びも細かい心情を考える作業も
必要無いんです！！

私には科学(これ)しかないんです！！」

必死に反抗するように言えば、Aの横を通り走り去った

その場に残ったAは表情を崩さなかった

殺せん「厳しい言葉をかけるんですねぇ」

A「……聞いてたんですね」

殺せん「はいもちろん」

Aが取り残されたタイミングで殺せんせーが現れた

Aは特に驚くことなく殺せんせーを見る

殺せん「月島さんなりに奥田さんに国語力が
大事であることを教えていたんですね

あの言い方ですと誤解されてしまいますが」

A「…私には気の利いた言葉はかけられない

こんな言い方しか出来ないから…」

Aは殺せんせーの言葉に目を伏せながらも言う

Aはその場を足早に去っていった

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【翌朝】

奥田は殺せんせーに貰った宿題について渚と茅野に話していた

理論上、一番効く毒薬らしい
その毒薬を持ってきていた

正しい保管方法まで分かりやすく漫画にしている

渚「相変わらず殺せんせー手厚いなぁ」

杉野「自分を殺す毒薬かぁ

あの先生何考えてんだ？」

奥田「きっと私を応援してくれてるんです

国語なんてわからなくても私の長所を伸ばせばいいって

(そう月島さんの言うことなんて気にしなくていい…

私の長所を伸ばせばいい…)」

奥田は渚達に笑顔で話す