愛と歌声を失った少女【暗殺教室】 (ページ41)

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【翌日英語の時間(自習:2回目)】

((タンッタンッタンタンッ))

静かな教室に響き渡るのはイリーナがタブレットに爪でタップする音
かなりイラついているのか、後ろの席まで聞こえる

生徒達はタブレットを叩く音に何とも言えない状態だ

A「(タブレットをほとんど爪で叩いているみたいなものね…

怒りとイライラの感情が嫌でも伝わるわ…)」

イリ「(あのタコプロの仕事があの程度で
ネタ切れなんて思わないでよね

機材を一から調達しなきゃ)

ああもう！
なんでWi-fi入んないのよこのボロ校舎！！」

ついにはネットの通信速度にイラついて、机を叩く

カルマ「必死だねビッチねえさん

あんな事(・・・・)されちゃ
プライドズタズタだろうね」

イリ「っ！！」

カルマはイリーナに挑発するように言うと、
怒りを露にしイリーナはカルマを睨む

そしてついに耐えきれなくなった磯貝は発言をする

磯貝「先生」

イリ「…何よ」

磯貝「授業してくれないなら殺せんせーと
交代してくれませんか？

俺等今年受験なんで…」

イリ「はん！あの凶悪生物に教わりたいの？」

磯貝の発言にイリーナは立ち上がりタブレットを教壇の机に置きながらも見下すような態度を取り始める

A「(声のトーンからして…

子どもだからって本気で私達を見下してる…)」

イリ「地球の危機と受験を比べられるなんて…

ガキは平和でいいわね～」

イリーナは止まることを知らないのか、
ついには言ってはいけないことまで発言する

イリ「それに聞けばあんた達 E組って…

この学校の落ちこぼれだそうじゃない
勉強なんて今さらしても意味無いでしょ」

((っ！！))

A「(全員の呼吸音が変わった…

これは完全に【怒り】ね…)」

イリーナはどんどんと生徒達を見下す発言を繰り返す
あまりのことに俯く生徒がいてもお構いなしだ

かくいうAも実は密かに怒っていた
だが怒っているのは理由は…

イリ「そうだ！！
じゃあこうしましょ

私が暗殺に成功したらひとり五百万円分けてあげる！！

無駄な勉強するよりずっと有益でしょ」

誰も承諾をしていないのに勝手に交渉を持ちかけるイリーナ
そんなイリーナは『我ながらいい案だ』と独り善がりな状態で話し続ける

だが生徒達は我慢の限界だった

イリ「だから黙って私に従え…」

言葉の途中でどこからか消しゴムが飛び、黒板に当たると机に落ちた

「出てけよ…(ﾎﾞｿｯ」