愛と歌声を失った少女【暗殺教室】 (ページ36)

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前原はAの言葉に首を傾げながらも2人のやり取りを見る

イリ「お願いがあるの

一度本場のベトナムコーヒーを飲んでみたくて
私が英語を教えている間に買って来て下さらない？」

イリーナはこれでもかというくらいに胸を寄せるように手を組み、殺せんせーにおねだりする

こんな美人の外国人女性におねだりされたら当然殺せんせーは顔色をピンクにしながら快く承諾する

殺せん「お安いご用です

ベトナムに良い店を知ってますから」

デレデレしながらもマッハでベトナムまで飛んでいった

((キーンコーンカーンコーン))

タイミング良くチャイムが鳴り、残されたイリーナと生徒達

磯貝「…でえーとイリーナ…先生？

授業始まるし教室戻ります？」

少し戸惑いながらもイリーナに話しかけた学級委員の磯貝

そんな磯貝に対して、先程とは一転

イリ「授業？ …ああ

各自適当に自習でもしてなさい」

岡島「え？」

甘えた声とは反対に低い艶のある声で話しながらもタバコを取り出し、火を点けた

その様子に生徒達は戸惑う

イリ「それと

ファーストネームで気安く呼ぶのやめてくれる？」

タバコの煙を吐き出しながらも続けるイリーナ

イリ「あのタコの前以外では先生を演じるつもりも無いし

「イェラビッチお姉様」と呼びなさい」

突然、性格が変わったイリーナに変な空気が流れる
前原の近くにいるAに関しては、タバコの匂いがダメなのかハンカチで鼻や口を覆っており眉間に皺が少し寄っている

((……………))

カルマ「…でどーすんの？

ビッチねえさん」

イリ「略すな！！」

空気を変えるように発言したのはカルマだ
イリーナが指定した名称でなく、省略した名称で呼んだためキレるイリーナ

そんなイリーナを無視するように続けるカルマ

カルマ「あんた殺し屋なんでしょ？

クラス総がかりで殺せないモンスター
ビッチねえさん1人で殺れんの？」

イリ「…ガキが

大人にはね大人の殺り方があるのよ」

カルマの挑発にものともしないイリーナ
大人のやり方があることを告げると渚に声をかける

何をするかと思いきや…

((Chu！！))

「「なっ…！！」」

イリーナが渚にキスした
興味を示す者、驚く者、顔を赤らめる者などいた

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イリーナのキステクニックに寄り、力が抜けた渚
そして職員室に来るよう、渚に伝えると解放した

そして全員に伝えるように振り替える