愛と歌声を失った少女【暗殺教室】 (ページ13)

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殺せん「…惜しい！先生はもう少しシュッと塩顔ですよ」

前原「どこが！？」

どうやら自分は塩顔と思っているらしい
菅谷のノートに赤ペンで添削している

添削した絵に前原はすかさず突っ込む
確かにこのタコ型の丸い顔のどこが塩顔だろう？

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【放課後】

殺せん「それでは皆さん

先生今日は用事があるので失礼します」

磯貝「用事？」

殺せん「えぇニューヨークでスポーツ観戦です」

用事があると伝えるとマッハのスピードで
ニューヨークまで飛んで行ってしまった

倉橋「先生もさぁ、たまにはお土産くらい買ってきてくれたらいいのにねぇ」

片岡「標的(ターゲット)にお土産もらっても困るんじゃない？」

倉橋「食べ物ならいいんじゃないかな？
後に残らないし」

片岡「変なところで現実的ね…」

磯貝「ニューヨーク土産ってなんだ？」

前原「酒とかどうよ？」

磯貝「飲めねえじゃん」

それぞれがお土産の話で花を咲かせているなか、
Aは帰宅準備をしていた

A「(ニューヨークへスポーツ観戦…
何のために？)」

岡島「金髪美女たまんねー！！」

前原「だよな！！」

岡島「月島と並んだら目の保養になるよな！」

前原「確かに！」

岡島と前原は金髪美女の話で盛り上がりながらも
Aを見る

Aはそんな二人の話を聞いていないのか黙々と帰宅準備をしている

磯貝「あ烏間さん」

教室に入ってきたのはE組に暗殺の依頼をした防衛省の烏間惟臣だ

烏間「どうだ奴を殺す糸口をつかめそうか？」

烏間の言葉にクラスは重い空気になる
そんな重いなか口を開いたのは狭間だ

狭間「てゆうかぁ、あたしらE組だし」

磯貝「無理ですよ烏間さん」

三村「速すぎるってあいつ」

マッハ20で飛んで行く超生物
暗殺なんて不可能だ

だがそんな超生物が教師だけは欠かさない

どんな軍隊でも殺せない超生物
放っておけば来年3月には地球が滅ぼされる

このE組の教室だけが殺せんせーを殺せる唯一の場所

落ちこぼれクラスに与えられたのは地球を救うヒーローになるチャンス

何故そんなタイミングでE組の担任になったのか
不思議でならなかった

Aは烏間の言葉を聞くと誰にも気付かれずに教室を出た

前原「月島、お土産はどんなのが…ってまたいねえ！」

空気を変えるように前原がAに話しかけようとするとまたAがいなかった

磯貝「さっきまでいたのにな…」

片岡「ホントに何者？」